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普通なら死球だった!? 大谷翔平が見せつけた“悪球打ち”の驚きのデータを米会社が分析「なぜかホームランにした」

THE DIGEST編集部

2022.08.06

相手バッテリーが「嘘だろ」と言いたげな表情を浮かべた大谷の24号。その打撃はデータで見ても凄まじいものだった。(C)Getty Images

 まるで漫画やTVゲームのような"悪球打ち"だった。

 去る8月4日(現地時間)に行なわれたオークランド・アスレティックス戦で、第1打席に23号アーチを放っていた大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、チームが3点を追っていた7回2死無塁の局面で迎えた第4打席にも観客をどよめかせた。

 相手左腕カービー・スニードと対峙した大谷は、カウント0-1からインコースへと投じられた79.9マイル(約128.5キロ)のスライダーを身体を巧みに折りたたんで力いっぱいに引っ叩く。バレル角度39で舞い上がった打球は、速度107.1マイル(約172.4キロ)で飛んでいき、瞬く間にライトスタンドに突き刺さった。

 地元放送局『Bally Sports West』で解説を務めたマーク・グビサ氏が「さすがユニコーンだ! まったくどうやって打ったか分からない」と驚いた。無理もない。エンジェルスの背番号17が打ち砕いた一球は明確なボール球だったのである。

 どれだけボール球だったかは、データが如実に物語る。ありとあらゆるスポーツのデータを集計している米会社『Codify』は、大谷がスニードから放った24号について「ショウヘイ・オオタニがなぜかホームランにしたこのボールよりも内角のボールでデッドボールになった左打者が97人もいる」と驚くべき事実を紹介。そして、次のように断言した。
 
「Statcastが全盛の時代になってから、ショウヘイ・オオタニが打ったこのボールよりも内側にあるボールでホームランを打った左打者はいない」

 アスレティックスの捕手ショーン・マーフィーが構えたアウトコースとは逆に、すっぽ抜けたような一球であった。そんな"失投"をスタンドにまで放り込んでしまうのだから、やはり大谷は相手バッテリーからして、恐ろしい存在でしかない。

 米メディア『The Athletic』などに寄稿するブレント・マグワイア記者が「どうやって打ったかは意味不明だ」と声高に訴えた一打。大谷が周囲の度肝を抜いた"悪球打ち"への反響はしばらく収まりそうにない。

構成●THE DIGEST編集部

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