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MLB

大谷よりむしろトラウトをトレードに出すべき? 過去のスーパースター放出例から考える「エンジェルスの今後」<SLUGGER>

ナガオ勝司

2022.07.27

大谷(左)とトラウト(右)の2人を中心に今後も戦うなら、エンジェルスは「覚悟」を決めなければならない。(C)Getty Images

大谷(左)とトラウト(右)の2人を中心に今後も戦うなら、エンジェルスは「覚悟」を決めなければならない。(C)Getty Images

 大谷翔平選手の活躍を楽しみにしているファンの方々は、彼がエンゼルスからトレードされようがされまいが、大して気にはならないのではないか。野茂英雄のファンが、ドジャースからトレードされた後もずっとファンであり続けたように、イチローのファンが、マリナーズからトレードされた後もずっとファンであり続けたように、大谷ファンならば、彼がエンジェルスからトレードされたとしてもずっと大谷ファンであり続けるのだから。

 大谷のトレードが話題になっているのは、我々メディアがそれをニュースとして煽っているからで、大谷がエンジェルスに加入する前から「マイク・トラウト=現役最高の選手がいながら、どうしてペナントレースに勝てないのか?」というファンの不満や疑問とも深くリンクしている。

 当の大谷自身はトレードの噂について、オールスター・ゲーム前の会見時にこう答えている。

「僕の気持ちというよりは、球団がどうするかによります」

 普通に考えれば、エンジェルスは大谷をトレードする必要がない。
 
 エンジェルスは大谷が年俸調停権を取得した2021年2月に2年総額850万ドル(21年300万ドル、22年550万ドル)で契約を更新。契約が切れる今オフ、まだメジャー歴5年の大谷はフリーエージェント(FA)権を取得できないため、前回同様、年俸調停権を所持する選手として、球団は独占的に契約更改できる。

 ただし、それは記録的な高額契約になるだろう。

 大谷が今年も「投打二刀流」を完遂し、たとえば2ケタ勝利+30本塁打以上を達成したなら、エンジェルスはおそらく、大谷との年俸調停を回避するため、ムーキー・ベッツ(現ドジャース)の史上最高記録(2700万ドル)を上回る3000万ドル近い額を提示するだろう。「2年連続ア・リーグMVP」や「サイ・ヤング賞」なんていう名誉が付加されれば、それどころじゃない額になるかも知れない。

 だから、エンジェルスは大谷をトレードするか、長期の契約延長を交わすかのタイミングにあるのだが、すでにマイク・トラウト外野手とアンソニー・レンドーン内野手という長期契約の高額選手を2人も抱えている現状では、年俸総額を大幅に上昇させない限り、再契約は難しい。
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