現地時間8月2日にトレード・デッドラインを迎えたMLB。数々の大物選手が移動する中、「勝ち組」と圧倒的な支持を得たのがパドレスだった。期限前日1日を終えた時点で、ナ・リーグ西地区首位のドジャースに12.5ゲーム差をつけられていたものの、ワイルドカード2位に入っており、ポストシーズン進出は十分可能な位置にいた。
そして、トレード市場で最も注目を集めていたホアン・ソトに加え、同じくナショナルズから両打ちの大砲ジョシュ・ベルを獲得。さらにメジャー屈指の守護神ジョシュ・ヘイダーらも補強しており、一気に戦力アップに成功した。しかも、故障離脱中の大型スター遊撃手フェルナンド・タティースJr.もようやく復帰の目途がつき、チームを取り巻く雰囲気はかなり高まっていた。
ソトはパドレス移籍後の会見で、「本当に興奮しているよ! ぼくらの打線とやり合うのはマジで大変だろうね、相手投手の幸運を祈るよ」と笑みを浮かべながら豪語。実際、移籍後初ゲームはその言葉通りの試合となった。
8月3日のロッキーズ戦の初回、今季ドジャース戦で完封勝利も記録している右腕チャド・クールを相手に2番のソトが四球で出塁すると、マニー・マチャドが二塁打、さらにベルも四球で歩くと、押し出し死球で1点を先制。さらに、こちらもトレードで獲得したブランドン・デュルーリーが満塁本塁打を放っていきなり5得点を挙げたのだ。結局、試合は補強組の活躍もあって9対1で快勝。ソトの“予言”が的中したようなゲームになった。
しかし、その後はまさかの展開が続いている。翌日の同カードでソトは二塁打&三塁打を記録したもののチームは3対7で敗戦。そして、4日からはライバルのドジャースとの3連戦がスタートした。プレーオフを占う意味でも試金石となるシリーズだったが、パドレスは3試合で1点→3点→0点と打線が不発。投手陣も、3戦目のダルビッシュ有こそ6回2失点にまとめたが、他の先発は崩れて最初の2試合とも8失点。結局、3試合で4対20と完膚なきまでに叩きのめされ、スウィープ負けを喫した。
3戦目終了後、マチャドは攻撃陣が苦戦していることを訊かれ、「心配してるって? 一体何を気にするっていうんだい」と強がっていたが、一晩明けてのジャイアンツ戦でも2試合連続での完封負け。直近5試合はいずれも3点以下、2試合がゼロ封に終わり、ソトとの言葉とは対照的に「対戦するのが楽」な打線に終わっている。
8日の試合は7回裏、1死一塁からキム・ハソンがレフト線に二塁打を放ち、一塁走者のデュルーリーが決死のヘッドスライディングで一時は同点のホームを踏む場面があった。しかし、チャレンジの結果、判定が覆って無得点に終わり、怒った地元ファンが場内に空き缶を投げ入れて試合が中断する場面もあった。
実は、ア・リーグで「デッドラインの勝者」と呼ばれたヤンキースもデッドライン当日の2日から5連敗。的確な補強を展開したはずの両チームが苦境に陥っているのは皮肉な話だ。もちろん、シーズンはまだ2ヵ月残っている。果たして、パドレス打線はソトの“予言”通り、相手投手を震え上がらせることができるだろうか。
構成●SLUGGER編集部
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そして、トレード市場で最も注目を集めていたホアン・ソトに加え、同じくナショナルズから両打ちの大砲ジョシュ・ベルを獲得。さらにメジャー屈指の守護神ジョシュ・ヘイダーらも補強しており、一気に戦力アップに成功した。しかも、故障離脱中の大型スター遊撃手フェルナンド・タティースJr.もようやく復帰の目途がつき、チームを取り巻く雰囲気はかなり高まっていた。
ソトはパドレス移籍後の会見で、「本当に興奮しているよ! ぼくらの打線とやり合うのはマジで大変だろうね、相手投手の幸運を祈るよ」と笑みを浮かべながら豪語。実際、移籍後初ゲームはその言葉通りの試合となった。
8月3日のロッキーズ戦の初回、今季ドジャース戦で完封勝利も記録している右腕チャド・クールを相手に2番のソトが四球で出塁すると、マニー・マチャドが二塁打、さらにベルも四球で歩くと、押し出し死球で1点を先制。さらに、こちらもトレードで獲得したブランドン・デュルーリーが満塁本塁打を放っていきなり5得点を挙げたのだ。結局、試合は補強組の活躍もあって9対1で快勝。ソトの“予言”が的中したようなゲームになった。
しかし、その後はまさかの展開が続いている。翌日の同カードでソトは二塁打&三塁打を記録したもののチームは3対7で敗戦。そして、4日からはライバルのドジャースとの3連戦がスタートした。プレーオフを占う意味でも試金石となるシリーズだったが、パドレスは3試合で1点→3点→0点と打線が不発。投手陣も、3戦目のダルビッシュ有こそ6回2失点にまとめたが、他の先発は崩れて最初の2試合とも8失点。結局、3試合で4対20と完膚なきまでに叩きのめされ、スウィープ負けを喫した。
3戦目終了後、マチャドは攻撃陣が苦戦していることを訊かれ、「心配してるって? 一体何を気にするっていうんだい」と強がっていたが、一晩明けてのジャイアンツ戦でも2試合連続での完封負け。直近5試合はいずれも3点以下、2試合がゼロ封に終わり、ソトとの言葉とは対照的に「対戦するのが楽」な打線に終わっている。
8日の試合は7回裏、1死一塁からキム・ハソンがレフト線に二塁打を放ち、一塁走者のデュルーリーが決死のヘッドスライディングで一時は同点のホームを踏む場面があった。しかし、チャレンジの結果、判定が覆って無得点に終わり、怒った地元ファンが場内に空き缶を投げ入れて試合が中断する場面もあった。
実は、ア・リーグで「デッドラインの勝者」と呼ばれたヤンキースもデッドライン当日の2日から5連敗。的確な補強を展開したはずの両チームが苦境に陥っているのは皮肉な話だ。もちろん、シーズンはまだ2ヵ月残っている。果たして、パドレス打線はソトの“予言”通り、相手投手を震え上がらせることができるだろうか。
構成●SLUGGER編集部
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