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日本で言えば“村神様”が途中放出されるほどの衝撃。600億円オファーを蹴った天才スラッガーが「史上最大級のトレード」で新天地パドレスへ<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2022.08.03

22歳の村上(左)と23歳のソト(右)には意外に類似点が多い。写真:THE DIGEST写真部、Getty Images

22歳の村上(左)と23歳のソト(右)には意外に類似点が多い。写真:THE DIGEST写真部、Getty Images

 8月2日、村上宗隆(ヤクルト)が中日戦の第1、第2打席で本塁打を放ち、7月31日の阪神戦から5打席連続ホームランのプロ野球記録を打ち立てた。レギュラー1年目の2019年から本塁打と打点の高卒2年目記録を塗り替え、昨年は本塁打を獲得してリーグ優勝&日本一にも貢献。史上最年少でMVPにも輝いた。

 もし、その村上がシーズン途中にトレードされるとしたら、その衝撃はいかばかりだろうか。

 海の向こうのメジャーリーグで、「史上最大級のトレード」が成立した。ナショナルズの若き天才スラッガー、ホアン・ソトが2対6の超大型トレードでパドレスへ移籍したのだ。

 20年に首位打者を獲得し、昨年はMVP投票2位に入った23歳のソトは、先だってナショナルズからの15年4億4000万ドル、日本円にして実に600億円近いオファーを拒否。これを受けてナショナルズは放出やむなしと判断、パドレスがカーディナルス、ドジャースとの激しい争奪戦を制して獲得に成功した。

 MLBでは、これまでも数多くのスーパースターがシーズン途中にトレードされてきたが、今回の一件はとりわけインパクトが大きい。ソトほど若く、才能にあふれた選手が移籍市場に出ることは極めて稀だからだ。

 ソトはメジャー最初の500試合で「100本塁打&400四球&500安打以上」をマークしたが、同じ記録を他に達成したのは“最後の4割打者”テッド・ウィリアムズだけ。つまり、「23歳のテッド・ウィリアムズ」がトレードされたのに等しいということだ。
 
 そして、日本で最もソトに近い選手を挙げるとしたら、冒頭で紹介した村上だろう。実際、この2人には類似点がいくつかある。どちらも左の強打者で、年齢はソトが23歳、村上が22歳。若くしてチームを優勝に導いた点も同じだ。リーグ平均を100とした場合の攻撃傑出度を示すwRC+という指標を見ると、ソトのメジャー通算が155、村上が159でこれも近い。

 その村上がもしトレードされたら(しかもシーズン途中に)……と想像してみてほしい。そうすれば、今回のソトの移籍劇がどれだけ衝撃的か理解できるはずだ。

 ナショナルズは、同じトレードで同じく左の強打者のジョシュ・ベルもセットでパドレスに放出し、代わりに以下の6人の選手を獲得した。

ルーク・ボイト(一塁手) 31歳
マッケンッジー・ゴア(投手) 23歳
CJ・エイブラムス(遊撃手) 21歳
ロバート・ハッセル(外野手) 20歳
ジェームズ・ウッド(外野手) 19歳
ジャーリン・スサナ(投手) 18歳
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