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グリフィー親子のキャッチボール、父を亡くした日に解説したスモルツ――「親子の絆」がテーマになった「フィールド・オブ・ドリームス・ゲーム」<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2022.08.12

選手たちがトウモロコシ畑から登場する演出は今年も継続。オープニングを飾ったのはグリフィー親子だった。(C)Getty Images

選手たちがトウモロコシ畑から登場する演出は今年も継続。オープニングを飾ったのはグリフィー親子だった。(C)Getty Images

 今年も、彼らはやってきた。

 現地8月11日、アイオワ州ダイアーズビルで「フィールド・オブ・ドリームス・ゲーム」が行われた。同地で撮影されたケビン・コスナー主演の名作映画にちなむ試合は、昨年に続いて2回目。今回はレッズ対カブスの対戦となった。

「それを作れば、彼は来る」という声に導かれたアイオワの農夫がトウモロコシ畑の中に球場を作ると、1918年のワールドシリーズで八百長を働いて球界から追放されたホワイトソックスの選手たちが現れる……というのが映画のストーリー。この日は、「この映画がメジャーリーガーになるきっかけだった」というほどの“ヘビーユーザー”が出場していた。

 MVPに輝いたこともある強打者ジョーイ・ボトー(レッズ)は試合前日にツイッターを更新し、このように思いを綴った。「僕はこの映画を見て育った。家にはVHSテープのコレクションがあって、そのうちの一つが『フィールド・オブ・ドリームス』だったんだ」

 特に印象に残っているのが、映画のラストでコスナー演じる主人公が、父の幽霊とキャッチボールをするシーンだという。ボトーはこの場面に幼少期の原体験を重ね、「8歳か9歳の頃から、父と一緒にキャッチボールをしていた。今にして思えば、そうしていたのが僕にとってすごく重要なことだったよ。(中略)父は14年前に亡くなった。だからこそ、主人公が父親にキャッチボールをしようと頼む瞬間に共感を覚えずにはいられないんだ」としみじみ回顧している。
 
 この「親子の絆」は映画のテーマの一つで、事実上、今回のイベントの主題の一つにもなっていた。試合に先立って最初にトウモロコシ畑から登場したのは、ともにレッズに在籍経験のあるケン・グリフィー・シニアとケン・グリフィーJr.の親子だった。

 通算630本塁打で殿堂入りも果たした息子が、通算2143安打の父に向かって、映画のラストシーンと同じように「Hey dad, you want to have a catch?(ねえ父さん、キャッチボールしない?)」と呼びかけ、ファンたちとともにキャッチボールする中で、両軍の選手がトウモロコシ畑から入場。映画のファンにとってはたまらない演出となったことだろう。
 
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