球史に残るスラッガーが、金字塔への歩みをまた一つ、いや二つ進めた。
カーディナルスのアルバート・プーホルスは現地時間8月14日、本拠地で行われたブルワーズ戦に「5番・DH」で先発出場すると、2回にソロ、8回には3ランを放ち、チームも6対3で勝利した。これで通算689号に到達し、バリー・ボンズ(762本)、ハンク・アーロン(755本)、ベーブ・ルース(714本)の3人しか達成していない700号の大台まで11本に迫っている。
【動画】プーホルスが689号! 自身63度目のマルチ弾に場内も大興奮
MVP3回、オールスター選出11回、シルバースラッガー賞6回など、数々の功績を残してきた大打者プーホルスは今季、11年ぶりに古巣カーディナルスへ復帰。そして、42歳を迎えた大ベテランは今シーズン限りでの引退も表明している。どの球場に行っても盛大な拍手を送られ、オールスターにも特別枠で出場してHRダービーで奮闘するなど存在感を発揮している。
14日の試合前の段階で65試合に出場し、打率.248、8本塁打、26打点、OPS.748という成績は、10年連続で打率3割・30本塁打・100打点をクリアした全盛期からは程遠いものの、左投手には打率.351、OPS1.049と圧倒的な強さを発揮。この日4番に抜擢されたのも相手先発が左腕だったから、その期待通りに2回にはまずはソロアーチを叩き込む。
そして3対2と1点リードで迎えた8回2死一、二塁の場面で打席が回ってくると、初球94マイルのシンカーを振り抜いた打球は、打った瞬間それと分かる一撃で左翼スタンドへ飛び込み、試合を決定づける大きな3ランとなった。プーホルスが1試合複数本塁打を記録するのはこれで63度目。ウィリー・メイズに並ぶ歴代5位の記録となっている。
ここで気になるのが、「700」の大台に到達できるかどうかだ。『FOXスポーツ』のアナリストを務めるベン・バーランダーが「どうにか700号に。その瞬間を僕は必要としているんだ。いつ、どうやってはどうでもいい。ただ必要なんだ。頼む」とツイートしたように、プーホルスが本塁打を打つたびに「Pujols 700」が全米トレンドに浮上するほど、大きな注目を集めている。
元メジャーリーガーで、現在はレッドソックス戦のアナリストを務めているウィル・ミドルブルックスは「プーホルスが好調を保てば700はいけるのか? でもわずかに届かないように思えるが、とにかく見たいんだ!」と言うように、対右腕先発時はベンチ起用も多く、残り48試合にフル出場したとしても残り11本は相当に厳しいだろう。
ただ、7月6日以降のプーホルスのOPSは1.144で、これはアーロン・ジャッジ(ヤンキース)に次いで50打席以上のメジャー全体2位に入っている。この好調ぶりを維持した上で打席数が増えればあるいは……と言ったところか。
誰もが気になる、大打者の“最後の金字塔”達成の行方。いずれにせよ確かなことは、仮に700号に到達できなかったとしても、この大打者が5年後にクーパーズタウンに迎え入れられることだ。
構成●SLUGGER編集部
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カーディナルスのアルバート・プーホルスは現地時間8月14日、本拠地で行われたブルワーズ戦に「5番・DH」で先発出場すると、2回にソロ、8回には3ランを放ち、チームも6対3で勝利した。これで通算689号に到達し、バリー・ボンズ(762本)、ハンク・アーロン(755本)、ベーブ・ルース(714本)の3人しか達成していない700号の大台まで11本に迫っている。
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MVP3回、オールスター選出11回、シルバースラッガー賞6回など、数々の功績を残してきた大打者プーホルスは今季、11年ぶりに古巣カーディナルスへ復帰。そして、42歳を迎えた大ベテランは今シーズン限りでの引退も表明している。どの球場に行っても盛大な拍手を送られ、オールスターにも特別枠で出場してHRダービーで奮闘するなど存在感を発揮している。
14日の試合前の段階で65試合に出場し、打率.248、8本塁打、26打点、OPS.748という成績は、10年連続で打率3割・30本塁打・100打点をクリアした全盛期からは程遠いものの、左投手には打率.351、OPS1.049と圧倒的な強さを発揮。この日4番に抜擢されたのも相手先発が左腕だったから、その期待通りに2回にはまずはソロアーチを叩き込む。
そして3対2と1点リードで迎えた8回2死一、二塁の場面で打席が回ってくると、初球94マイルのシンカーを振り抜いた打球は、打った瞬間それと分かる一撃で左翼スタンドへ飛び込み、試合を決定づける大きな3ランとなった。プーホルスが1試合複数本塁打を記録するのはこれで63度目。ウィリー・メイズに並ぶ歴代5位の記録となっている。
ここで気になるのが、「700」の大台に到達できるかどうかだ。『FOXスポーツ』のアナリストを務めるベン・バーランダーが「どうにか700号に。その瞬間を僕は必要としているんだ。いつ、どうやってはどうでもいい。ただ必要なんだ。頼む」とツイートしたように、プーホルスが本塁打を打つたびに「Pujols 700」が全米トレンドに浮上するほど、大きな注目を集めている。
元メジャーリーガーで、現在はレッドソックス戦のアナリストを務めているウィル・ミドルブルックスは「プーホルスが好調を保てば700はいけるのか? でもわずかに届かないように思えるが、とにかく見たいんだ!」と言うように、対右腕先発時はベンチ起用も多く、残り48試合にフル出場したとしても残り11本は相当に厳しいだろう。
ただ、7月6日以降のプーホルスのOPSは1.144で、これはアーロン・ジャッジ(ヤンキース)に次いで50打席以上のメジャー全体2位に入っている。この好調ぶりを維持した上で打席数が増えればあるいは……と言ったところか。
誰もが気になる、大打者の“最後の金字塔”達成の行方。いずれにせよ確かなことは、仮に700号に到達できなかったとしても、この大打者が5年後にクーパーズタウンに迎え入れられることだ。
構成●SLUGGER編集部
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