米球界で“ある論争”が小さくない話題となっている。それはアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)と大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)のどちらが今季のアメリカン・リーグMVPにふさわしいかというものだ。
もっとも、「ふさわしいか」という点で言えば、どちらもふさわしい。ジャッジは現地時間8月13日までに46ホーマーをマーク(※現地時間8月15日時点)。ロジャー・マリスが1961年に作ったア・リーグの年間本塁打記録(61本)を超える64本ペースと打ちまくっている。かたや大谷も当たり前のように二刀流をこなし、現地時間8月9日のオークランド・アスレティックス戦では、あのベーブ・ルース以来104年ぶりとなる「シーズン2桁本塁打&2桁勝利」を達成した。
どちらにも「価値」がある。それだけにMVPを巡る論争は日々激しさを増している。そうしたなかで、興味深い持論を語ったのが、米メディア『The Athletic』などに寄稿しているブレント・マグワイア記者だ。
日頃からエンジェルスの情報を発信し、毎試合のようにチーム状況をチェックしているマグワイア記者は、自身のツイッターで「どちらも今シーズンにやっていることは破天荒だ」としたうえで、「私なら今年はジャッジに投票する」と断言した。
「ジャッジはとくにオフェンス面でリーグを牽引している。凄すぎて笑ってしまうほどだ。もうシーズン60本塁打以上は手の届くところにあって、アメリカン・リーグの本塁打記録の更新だって確実だ。今シーズンの彼はとんでもなく生産的なんだ」
一方で同氏は大谷のプレーを過小評価はしていない。「二刀流の天才として前人未到のプレーを続けている」と強調し、こう論じた。
「wRC+と本塁打数で25~30位以内の打者として結果を出しながら、投手としてもサイ・ヤングのトップ3ファイナリストになる可能性を残している。彼がやっていることを正常化し、『当たり前だ』と麻痺させないことが重要だろう」
MVPレースは、凄まじいペースで本塁打を量産し、チームに勝利をもたらしている点からジャッジに傾きつつある。とはいえ、いまだ大谷を推挙する声は根強く存在しているのも事実だ。
はたして、このハイレベルな競争はいかなる決着を見るのか。その行方は両者の活躍とともに、興味深く見守りたい。
構成●THE DIGEST編集部
【関連記事】「99.99%、ジャッジだ!」米記者はMVPレースのほぼ終焉を宣言。大谷翔平を推さない理由はやっぱり本塁打に?
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もっとも、「ふさわしいか」という点で言えば、どちらもふさわしい。ジャッジは現地時間8月13日までに46ホーマーをマーク(※現地時間8月15日時点)。ロジャー・マリスが1961年に作ったア・リーグの年間本塁打記録(61本)を超える64本ペースと打ちまくっている。かたや大谷も当たり前のように二刀流をこなし、現地時間8月9日のオークランド・アスレティックス戦では、あのベーブ・ルース以来104年ぶりとなる「シーズン2桁本塁打&2桁勝利」を達成した。
どちらにも「価値」がある。それだけにMVPを巡る論争は日々激しさを増している。そうしたなかで、興味深い持論を語ったのが、米メディア『The Athletic』などに寄稿しているブレント・マグワイア記者だ。
日頃からエンジェルスの情報を発信し、毎試合のようにチーム状況をチェックしているマグワイア記者は、自身のツイッターで「どちらも今シーズンにやっていることは破天荒だ」としたうえで、「私なら今年はジャッジに投票する」と断言した。
「ジャッジはとくにオフェンス面でリーグを牽引している。凄すぎて笑ってしまうほどだ。もうシーズン60本塁打以上は手の届くところにあって、アメリカン・リーグの本塁打記録の更新だって確実だ。今シーズンの彼はとんでもなく生産的なんだ」
一方で同氏は大谷のプレーを過小評価はしていない。「二刀流の天才として前人未到のプレーを続けている」と強調し、こう論じた。
「wRC+と本塁打数で25~30位以内の打者として結果を出しながら、投手としてもサイ・ヤングのトップ3ファイナリストになる可能性を残している。彼がやっていることを正常化し、『当たり前だ』と麻痺させないことが重要だろう」
MVPレースは、凄まじいペースで本塁打を量産し、チームに勝利をもたらしている点からジャッジに傾きつつある。とはいえ、いまだ大谷を推挙する声は根強く存在しているのも事実だ。
はたして、このハイレベルな競争はいかなる決着を見るのか。その行方は両者の活躍とともに、興味深く見守りたい。
構成●THE DIGEST編集部
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