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拙守のオンパレードに正捕手も「恐ろしい」と嘆き。“自滅”のエンジェルスに米番記者は疑問「なぜか試合ごとに悪くなる」

THE DIGEST編集部

2022.08.16

先発マウンドに立った「投手・大谷」を支えていたスタッシ(右)。しかし、結果として彼のミスが敗因となった。(C)Getty Images

 今季の不振を象徴するかのようなミスの連発だった。現地時間8月15日に行なわれたシアトル・マリナーズ戦でのロサンゼルス・エンジェルス守備陣のプレーだ。

 エースの大谷翔平が6回(97球)、2失点、8奪三振と好投したなかで、エンジェルスもマリナーズに粘りを見せて投手戦を演じていた。しかし、保たれ続けた緊張の糸は、終盤9回表にプツンと切れる。

 最初にミスを犯したのは、正捕手のマックス・スタッシだった。1死一塁の場面で、味方投手のボールを捕逸。この時、一塁走者はスタートを切っていなかったが、31歳の捕手は焦りからか二塁に投げるも、ボールはあさっての方向へ。あっさりと悪送球で進塁を許した。

 扇の要が見せた拙守がチーム内の動揺を誘ったのかもしれない。その後、1死一、三塁とされて迎えた相手打者フリオ・ロドリゲスが放った二塁への痛烈な打球をルイス・レンヒーフォがファンブル。なんとか三本間での挟殺プレーにするも、連係の乱れで勝ち越し点を献上。さらにショートゴロからの本塁送球を、またしてもスタッシが逸して失点。結局、この回に4点を失ったのである。
 
 文字通りの自滅だ。マリナーズにもそのまま2対6と敗れた。もちろん、得点圏での絶好機で打てなかった打線にも非はあるが、"守乱"の数々が51勝65敗と負け越している不振の主因だと言える結果となった。

 度重なるエラーを犯したスタッシが「最悪だし、恐ろしい。今日の負けは僕のせいだ」と悔やんだ一連のプレーは、無論、非難の的となっている。米メディア『The Athletic』でエンジェルス番を務めるサム・ブラム記者は、「この守備は完全に混乱だ。ただただ酷いとしか言えない」と嘆いた。

「なぜか試合ごとに彼らの守りは悪くなる。今季のエンジェルスには守備で酷いイニングがいくつかあったが、今日のそれは間違いなく最悪だ」

 もはや番記者ですら目を覆いたくなるような拙守の連続。これでは首脳陣が掲げる地区優勝など夢のまた夢である。

構成●THE DIGEST編集部

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