専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
MLB

「もう我慢の限界だ」4回途中6失点の菊池雄星に地元紙は酷評。監督代行は今後の起用を濁すも「もう先発させる余裕はない!」

THE DIGEST編集部

2022.08.17

オリオールズ戦で、今季ワーストとなる6失点を喫した菊池。(C)Getty Images

オリオールズ戦で、今季ワーストとなる6失点を喫した菊池。(C)Getty Images

 菊池雄星(トロント・ブルージェイズ)の不振ぶりに、地元紙はついに堪忍袋の緒が切れたようだ。

 現地時間8月15日、本拠地で開催されたボルティモア・オリオールズ戦の先発マウンドを託された左腕は、3回1/3を投げ、被安打4、3四球で今季ワーストとなる6失点(自責4)で、7敗目を喫した。

【動画】まさかの6失点。2ランを浴びた菊池の投球をチェック

 翌日、地元紙『Toronto Star』は、「ブルージェイズには、もうユウセイ・キクチを先発させる余裕はない」と銘打った記事を掲載した。3年3600万ドル(約48億円)で今季から加入した菊池だが、「不安定なコマンドと非競争の先発登板を4か月続け、もう我慢の限界だ。31歳の投手は、慢心した契約によりもはや仕事を続けることは出来ないかもしれない」と酷評した。

 昨季は1ゲーム差でポストシーズン進出を逃したブルージェイズは、現在61勝54敗でアメリカン・リーグ東地区3位ながら、ワイルドカードでポストシーズンに狙える位置につけており、残り47試合で、いかに勝率をあげるかが鍵を握る。

 ファンやメディアだけでなく、言うまでもなくジョン・シュナイダー監督代行も、ヒリヒリしたチーム事情を認識している。「どの試合も重要。ポストシーズン進出を争うチームが混沌としており、エキサイティングな展開になっている。我々はパフォーマンス、対戦相手を踏まえたうえで、ベストな決断を下さないといけない」と前を見据える。
 
 そんなチームの足を引っ張るサムライ投手の今後の起用については、記者から質問が飛んだようで、「彼は本当に良い投手であり、良いものを持っている」と評したが、熟考したうえで以下のように濁した。

「彼が投げれば、多くの選手から三振にとれる。だけど現時点では、何があってもおかしくない。彼にとってもチームにとっても、勝利のために最適な場所を探したい」

 同記事では、「キクチに対するこれまでのジェイズの忍耐は理解できる。価値が高騰している時に契約を交わしたが、数か月でその価値は急落した。しばらくは、同球団は将来の活躍を見越して、損失を取り戻せると思って保持していた」と報じたうえで、「僅差で(ニューヨーク・)ヤンキースとの重要なシリーズが迫るなか、もはやそんな無駄なことは出来ない」と菊池の先発としての役目を否定したのだ。

 今季は20戦で先発し、4勝7敗、防御率5.25、57失点と今一つ調子が上がらない左腕。このままローテーションどおりいけば、次戦の相手は同地区首位ヤンキースだが、果たして監督代行はどのような判断を下すだろうか……。

構成●THE DIGEST編集部 

【PHOTO】大谷翔平、鈴木誠也、ダルビッシュ有…MLB 2022シーズンで躍動する“サムライ”たちの厳選フォトを一挙紹介!

【PHOTO】昨季はMVPを獲得!更なる飛躍を目指しMLB2022シーズンで躍動する大谷翔平を特集!

【関連記事】敵主砲の家族も虜! 大谷翔平がコレアの妹にファンサービスで感涙させる。サプライズの兄は「別格だね」と脱帽

【関連記事】グレインキーの息子と大谷翔平の“ほっこり”交流シーンが話題!222勝右腕から大谷へメッセージも「君のプレーを観るのが好きだ」
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号