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後半戦9勝20敗の大失速! 不振のヤンキースに指揮官も会見で怒りのテーブル平手打ち「もっとマシなプレーをしなきゃ」

THE DIGEST編集部

2022.08.21

不振を打破するキッカケを掴めずにいるヤンキース。そんな現状にブーン監督もこらえきれなかった。(C)Getty Images

 開幕から怒涛の勢いで勝ち進めてきた名門の足取りは、ここにきて重たくなっている。今季のアメリカン・リーグ東地区で首位をひた走ってきたニューヨーク・ヤンキースだ。

 現地時間8月20日に行なわれたトロント・ブルージェイズ戦では、先発したゲリット・コールが6回4失点で降板。エースが打ち込まれたチームは2対5と競り負け、同シリーズで痛恨の3連敗。6カード連続の負け越しが決まった。

 2位ブルージェイズとのゲーム差は7「も」ある。普通に考えれば、焦りだすものではない。しかし、いまのヤンキースの状況はその差が大きく見えないほどに深刻だ。7月8日には貯金38もあったのだが、ここ19試合で15敗、さらに後半戦の成績を見れば9勝20敗と大きく負け越しているのだ。

 今季は開幕からハイペースで本塁打を量産したアーロン・ジャッジを軸とした打線も、もはや開幕当初の存在感はない。直近11試合で計21得点、打率.171と、とにかく打てないのである。
 
 この窮状にさすがのアーロン・ブーン監督も苛立ちを隠さない。20日のブルージェイズ戦後の会見で「点を取れないと勝てないんだ。もっとマシなプレーを見せないといけない。それだけだ!」と憤慨し、テーブルを平手で思い切り叩いたのである。その強さはマイクと水の入ったペットボトルが同時に跳ね上がるほどで、指揮官としての苦悩も滲み出た。

 さらにブーン監督は、「我々はまだ首位だ。だから、我々の試合をすれば、誰も邪魔はできない位置にいる。それこそがいまやらなきゃいけないことなんだ」と言葉を振り絞った。

「もちろん、今の状況には全員がイライラしているよ。簡単じゃない。今はとにかくタフな時期だ。ヤンキース・ファンは選手たちに怒鳴り散らしているが、それもゲームの一部だと理解しなきゃね。我々は自分たちが正しく、うまく回っているときには素晴らしいチームなんだと知っている。そして何より今もそれ(優勝)は目の前にある。しっかりと掴みにいきたい」

 果たして、不振にあえぐ名門は厳しい現状を打破し、2019年以来の地区優勝を飾れるのか。独走を続けてきたヤンキースの真価が問われている。

構成●THE DIGEST編集部

 
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