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エンジェルスの「最速170キロ男」ベン・ジョイスが2Aで4球連続100マイル突破!それでもプロスペクトとしての評価が低い理由<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2022.08.31

テネシー大時代に最速105.5マイルを叩き出したことで一躍名を挙げたジョイス。マイナーでも好投を続けているが…(C)Getty Images

テネシー大時代に最速105.5マイルを叩き出したことで一躍名を挙げたジョイス。マイナーでも好投を続けているが…(C)Getty Images

 エンジェルス期待の豪腕ルーキーがマイナーで快投を見せている。8月30日(現地)、2Aロケットシティに所属するベン・ジョイスが4球続けて100マイル以上を計時したのだ。

 この日、ブルワーズ傘下ビロキシー戦で2点リードの7回に登板したジョイスは。2アウトからトーマス・ディラードに対して101マイル(約162.5キロ)、102マイル(164.2キロ)、103マイル(165.8キロ)、102マイルと4球続けて大台を突破。最後は外角にズバッと決めて空振り三振に切って取った。

 ジョイスはテネシー大在学中の今年5月にカレッジ・ベースボール史上最速の105.5マイル(約169.8キロ)を計測して大きな話題を集めた豪腕。7月のドラフトでエンジェルスから3巡目で指名され、契約金100万ドルでサインしていた。
 8月6日にプロデビュー戦で2点を失ったジョイスだが、直近6登板は失点1と好投。25日には初セーブを挙げるなど、期待通りの投球を続けている。大学出身とはいえ、プロ入りからすぐ2Aに配属されて結果を残しているのは順調なスタートと言っていい。このまま好投を続ければ、ひょっとすると今季中にメジャーデビューを果たす可能性も十分ある。

 興味深いのは、「即戦力」として活躍しているにもかかわらず、プロスペクトとしての評価が意外なまでに低いこと。MLB.comのランキングでは、エンジェルスの中でも12位に過ぎない。おまけに、エンジェルスのファーム組織はMLB30球団でワーストという評価を受けている。その意味では、ジョイスは「プロスペクト」ですらないと言ってもいい。
 
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