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死球に激怒→逆転2ラン!「走馬灯を体験した」とジョークを飛ばすビシェットの“勝負強さ”に米記者ら賛辞!「今季最大の瞬間だ」

THE DIGEST編集部

2022.09.14

死球を受けた後、バットを地面にたたきつけたビシェット。次打席で一発を放った。(C)Getty Images

死球を受けた後、バットを地面にたたきつけたビシェット。次打席で一発を放った。(C)Getty Images

 現地時間9月12日、本拠地で行なわれたタンパベイ・レイズ戦に「3番・遊撃」で出場したボー・ビシェット(トロント・ブルージェイズ)。6回、頭にデッドボールを受け激怒したが、次打席で逆転となる2ラン本塁打を放った。これが決勝弾となりチームは勝利を収めた。

 4回に左適時打で先制点を挙げたビシェットは、6回の第3打席で3番手右腕のハビー・ゲラと対峙。ボールカウント1-1とした3球目、97.1マイル(約156.2キロ)のシンカーが内角高めに外れると、ビシェットは体を後ろに反らせながら全力でボールを避けるが、ボールは頭に直撃してしまう。

 ボールの勢いでヘルメットが外れるほどの危険な投球に、24歳は怒りのあまりバットを叩きつけ感情をむき出しにした。幸いにも怪我はなかったようで、ビシェットは試合を継続。1対2と1点ビハインドとした8回2死二塁の場面で打席を迎えると、5番手右腕ジェイソン・アダムの低めスライダーを上手くすくい上げた。ぐんぐん伸びた打球は、相手左翼手の頭上を越えフェンスの奥に着弾した。

【動画】死球→2ランHR!チームの勝利を意識したビシェットの一発をチェック

 苛立ちを結果として返す彼のプレーには驚きの声が数多く寄せられる。カナダ専門放送局『Sportsnet』のベン・ニコルソンスミス記者は、「球界一ホットな打者は、今年最大の瞬間を迎えた」と絶賛している。
 
 試合後、ビシェットは、「ボールが顔に当たりそうになったとき、走馬灯を体験した」とジョークを飛ばしたとカナダ紙『Toronto Star』は伝える。「次にバッターボックスに入った時は、危なかったプレーは頭によぎらなかった」と振り返り、「報復するつもりはない」と穏やかに語った。そして「あの時のことはどうでもよく、チームのために勝ちたかった」と明かす。

 前週32打数16安打で打率.500、5本塁打、13打点と驚異的な成績をマークし、キャリア初となるアメリカン・リーグの週間最優秀選手に選ばれたビシェット。勢いにのる彼の終盤戦にも引き続き注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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