メジャー屈指のトッププロスペクト右腕は、眼前に立ちはだかる二刀流戦士に果敢な直球勝負を選んだ。
現地時間9月17日に行なわれたロサンゼルス・エンジェルス戦で、シアトル・マリナーズの先発右腕ジョージ・カービーは、6回(84球)を投げ、被安打4、8奪三振、2失点。今季10度目のクオリティースタートをやってのけ、先発としては上々の内容を見せた。
ただ、カービーは試合後に後悔の念にかられていた。自身が「最高の速球だった」と振り返った渾身の4シームを、それも初球を見事に弾き返されたからだ。24歳の実力派ルーキーに"力勝負"で勝ったのは、大谷翔平(エンジェルス)だ。
初回に1死一塁でカービーと対峙した大谷は、外角高めの96.1マイル(約154.6キロ)の4シームを鮮やかに流し打ち。「パーンッ」という乾いた衝撃音とともにレフト方向へ飛んでいった打球は、106マイル(約170.5キロ)で弾き出され、スタンドまで数センチというフェンス上部に直撃。見事なタイムリーツーベースとなった。
試合後、地元紙『Seattle Times』の取材に応じたカービーは、この時の率直な想いを、次のように振り返っている。
「良いボールだったんだ。でも、彼はそれを見透かしていたかのように良いスイングをしてきた。もっと磨きをかけなきゃいけない。次はもっと上手く攻めるよ」
もっとも、早いカウントからのスイングと逆方向への長打は、前日から大谷が予感させていた打撃でもあった。現地時間9月16日の同カードの4打席目で彼は、最終的にアウトとなったが、2球目を捉えて、レフトフェンス手前までかっ飛ばすフライを放っていたのだ。
センターから左方向への長打をどれだけコンスタントに打てるか――。これは大谷の打撃において1つのバロメーターと言われている。それを思えば、今は、凡退の仕方ひとつとっても"好調"だと言える。
ゆえにカービーが自信をもって投げ込んだ4シームも容易く弾き返せたのだろう。球界最高峰の舞台で、大物ルーキーを凌駕した大谷。その打棒には驚かされるばかりだ。
構成●THE DIGEST編集部
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ただ、カービーは試合後に後悔の念にかられていた。自身が「最高の速球だった」と振り返った渾身の4シームを、それも初球を見事に弾き返されたからだ。24歳の実力派ルーキーに"力勝負"で勝ったのは、大谷翔平(エンジェルス)だ。
初回に1死一塁でカービーと対峙した大谷は、外角高めの96.1マイル(約154.6キロ)の4シームを鮮やかに流し打ち。「パーンッ」という乾いた衝撃音とともにレフト方向へ飛んでいった打球は、106マイル(約170.5キロ)で弾き出され、スタンドまで数センチというフェンス上部に直撃。見事なタイムリーツーベースとなった。
試合後、地元紙『Seattle Times』の取材に応じたカービーは、この時の率直な想いを、次のように振り返っている。
「良いボールだったんだ。でも、彼はそれを見透かしていたかのように良いスイングをしてきた。もっと磨きをかけなきゃいけない。次はもっと上手く攻めるよ」
もっとも、早いカウントからのスイングと逆方向への長打は、前日から大谷が予感させていた打撃でもあった。現地時間9月16日の同カードの4打席目で彼は、最終的にアウトとなったが、2球目を捉えて、レフトフェンス手前までかっ飛ばすフライを放っていたのだ。
センターから左方向への長打をどれだけコンスタントに打てるか――。これは大谷の打撃において1つのバロメーターと言われている。それを思えば、今は、凡退の仕方ひとつとっても"好調"だと言える。
ゆえにカービーが自信をもって投げ込んだ4シームも容易く弾き返せたのだろう。球界最高峰の舞台で、大物ルーキーを凌駕した大谷。その打棒には驚かされるばかりだ。
構成●THE DIGEST編集部
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