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「慣れてしまうのは簡単だ」大谷翔平を“熟知”する女房役スタッシが語った二刀流「軽視されているように思う」

THE DIGEST編集部

2022.09.26

捕手として大谷(右)と好相性を見せてきたスタッシ(左)。偉才を間近で支えてきた男が語った二刀流とは?(C)Getty Images

 メジャーのレギュラーシーズンが佳境を迎えるなか、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が調子を上げている。現地時間9月25日に行なわれたミネソタ・ツインズ戦では、第1打席にセンター前ヒットを記録。連続安打試合数を自己最多タイの「11」に伸ばすなど、5打数2安打1打点と活躍し、チームを10対3の勝利に導いた。

 直近7試合でのスタッツは圧巻の一語。打っては本塁打こそないが、打率.370、長打率.444、出塁率.370とハイアベレージを記録。一方で投手としての7登板では4勝(1敗)をあげ、防御率1.93、WHIP1.12とエース級の働きを見せている。

 期待されるMVP争いでは、シーズン60本塁打を打ってみせたアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)という強大なライバルはいる。だが、まさに疲れ知らずの二刀流戦士を「最も価値がある」とする声はいまだ根強い。

 無論、エンジェルスのチームメイトたちは、球界で唯一無二の二刀流を異次元とも言えるレベルでこなす日本人を推挙する。現地時間9月23日に地元局『Bally Sports West』の取材に応じた"女房役"のマックス・スタッシは、「彼のやっていることが軽視されているように思う」と断言。そして、大谷の凄みを語った。
 
「慣れてしまうのは簡単なんだ。『彼はそれをやって当たり前でしょ』っていう感じでね。でも、少し考えてみてほしい。彼がやっていることを今までに野球界でどれだけの人がやったのかをね。正直、あのレベルでこなす選手は二度といないと思う。自信を持ってそう言える」

 捕手として「投手・大谷」を間近で支え、ミット越しに傑物ぶりを直に感じ取ってきた。だからこそ、スタッシは「これだけ球界にいて、僕はあんな選手は見たことがなかった」と強調する。

「1つのポジションでもこなすのは相当な負荷がかかる。それを考えても、2つのポジションを普通にこなすどころか、どちらもエリートレベルでやるなんてね。本当に信じられないよ」

 多士済々のメジャーにあって、トップスターになるのは容易ではない。そのなかで投打のどちらでも球界ナンバーワンクラスの高水準に至った大谷には、「信じられない」と言うほかにない。

構成●THE DIGEST編集部

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