大きな話題を集めた“狂騒曲”が終わった。
注目を集めているのは、現地時間9月28日に敵地で行なわれたトロント・ブルージェイズ戦にアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)が放った一発だ。3対3で迎えた7回表の第4打席に、往年の大打者ロジャー・マリスが打ち立てたアメリカン・リーグのシーズン最多記録に並ぶ61号を記録したのである。
手厳しい相手の配球が続いたなかで、「とにかくチームの勝利が最優先」と冷静さを失わなかった30歳は、ようやく“金字塔”に並んだ。無死一塁という好機で打席に入った背番号99は、相手左腕のティム・メイザに対して8球も粘る。そして、フルカウントからほぼど真ん中に投じられた94.5マイル(約152キロ)のシンカーをレフトへ弾き返す。おそらく誰もが打った瞬間に確信した打球は、フェンスを楽々と越えていった。
文字通り歴史的な一発に誰もが酔いしれるなかで、やはり気になったのは“記念球”の行方だ。米メディア『Fox Business』の試算で約250万ドル(約3億6000万円)の価値があるとされた61号のホームランボールを誰が手にするかは小さくない話題となっていた。
そして、ついに誕生した61号。はたして手にしたのは、コレクターたちではなかった。レフトスタンドの最前列に陣取った男性がグローブを出しのだが、惜しくも手にできず。手前にあるブルージェイズのブルペンに落ちたのである。
ハイライト映像でも悔しがる男性の姿が映し出され、米メディア『Barstool Sports』も「これは惜しすぎる。この男は一生眠れないほどに悔いが残るだろう」「結局、ジャッジの61号は誰も手にしなかった。逃した男性は完全に病んでいる」と列挙した。
では、気になるホームランボールは誰が手にしたのか。地元局『Sports Net』のレポーターであるベン・ニコルソン=スミス氏は、「僕らブルペンは共通認識として彼に返そうと思っていた」というブルージェイズの守護神であるジョーダン・ロマーノを経由して本人のもとに手渡され、最終的にジャッジの母親であるパティーさんが手にしたと伝えている。
ちなみに『Fox Business』が計算した62号球の価値は500万ドル(約7億2000万円)と言われている。ヤンキースの残り試合が「6」となるなかで、新記録となるボールの争奪戦も熾烈を極めそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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手厳しい相手の配球が続いたなかで、「とにかくチームの勝利が最優先」と冷静さを失わなかった30歳は、ようやく“金字塔”に並んだ。無死一塁という好機で打席に入った背番号99は、相手左腕のティム・メイザに対して8球も粘る。そして、フルカウントからほぼど真ん中に投じられた94.5マイル(約152キロ)のシンカーをレフトへ弾き返す。おそらく誰もが打った瞬間に確信した打球は、フェンスを楽々と越えていった。
文字通り歴史的な一発に誰もが酔いしれるなかで、やはり気になったのは“記念球”の行方だ。米メディア『Fox Business』の試算で約250万ドル(約3億6000万円)の価値があるとされた61号のホームランボールを誰が手にするかは小さくない話題となっていた。
そして、ついに誕生した61号。はたして手にしたのは、コレクターたちではなかった。レフトスタンドの最前列に陣取った男性がグローブを出しのだが、惜しくも手にできず。手前にあるブルージェイズのブルペンに落ちたのである。
ハイライト映像でも悔しがる男性の姿が映し出され、米メディア『Barstool Sports』も「これは惜しすぎる。この男は一生眠れないほどに悔いが残るだろう」「結局、ジャッジの61号は誰も手にしなかった。逃した男性は完全に病んでいる」と列挙した。
では、気になるホームランボールは誰が手にしたのか。地元局『Sports Net』のレポーターであるベン・ニコルソン=スミス氏は、「僕らブルペンは共通認識として彼に返そうと思っていた」というブルージェイズの守護神であるジョーダン・ロマーノを経由して本人のもとに手渡され、最終的にジャッジの母親であるパティーさんが手にしたと伝えている。
ちなみに『Fox Business』が計算した62号球の価値は500万ドル(約7億2000万円)と言われている。ヤンキースの残り試合が「6」となるなかで、新記録となるボールの争奪戦も熾烈を極めそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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