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プロ野球

【2022ドラフト候補ランキング最終版|21~30位】亜大・田中、近江・山田に加えて前回9位の本格派高校生右腕が登場<SLUGGER>

西尾典文

2022.10.10

田中は守備と走塁は間違いなく即戦力とされる(左)。山田は甲子園では投打にわたって活躍した。写真:THE DIGEST写真部

田中は守備と走塁は間違いなく即戦力とされる(左)。山田は甲子園では投打にわたって活躍した。写真:THE DIGEST写真部

 2022年のドラフトまであと2週間を切った。一部では不作との評価もある今年のドラフトだが、そんな中でも素晴らしい将来性を秘めた選手は数多くいる。前回(7月)からの変動も含め、最終的にどのようなランキングになったのか見ていこう。

▼21位:門別啓人[投手・東海大札幌高](前回順位:31位)
(もんべつ・けいと/左投左打)
北海道を代表する高校生の本格派サウスポー。柔らかい腕の振りとバランスの良いフォームが持ち味で、好調時は145キロを超えるスピードもマークする。サウスポーらしい角度があり、しっかり腕を振って内角を攻めることができるのは大きな長所。春の札幌地区予選では1試合20三振もマークして注目を集めた。コントロールは安定しているだけに、高い出力を長いイニングで維持することができれば、今年の高校生左腕でもトップの評価となりそうだ。
タイプ診断:#本格派サウスポー

▼22位:吉野光樹[投手・トヨタ自動車](前回順位:22位)
(よしの・てるき/右投右打/九州学院高→上武大)
この春大きく評価を上げてきた社会人右腕。大学では故障に苦しみ、社会人1年目も公式戦での登板機会は少なかったが、今年は層の厚い投手陣の中でエースへと成長を果たした。全てのボールをしっかりと操ることができ、最速150キロのストレートも数字以上の威力を感じる。都市対抗予選では圧巻の投球でチームの代表権獲得に大きく貢献した。本大会でも脚の痙攣で4回で降板となったものの、見事な投球を見せており、今年解禁の社会人投手では一、二を争う存在と言える。
タイプ診断:#安定感◎
▼23位:田中幹也[遊撃手・亜細亜大](前回順位:24位)
(たなか・みきや/右投右打/東海大菅生高)
抜群の守備範囲の広さと走塁センスが光るショート。三遊間、二遊間を抜けそうな打球に楽々と追いつくことができ、その動きは菊池涼介(広島)を彷彿とさせるものがある。走塁に関してはプロでもなかなかいないレベルで、この春は1試合6盗塁をマーク。大学選手権ではMVPにも輝いた。潰瘍性大腸炎を抱えているのは不安要素だが、守備、走塁と2つの大きな武器があるだけに高く評価する球団も多いはずだ。
タイプ診断:#忍者

▼24位:青山美夏人[投手・亜細亜大](前回順位:20位)
(あおやま・みなと/右投右打/横浜隼人高)
 今年の東都一部を代表する大型右腕。昨年秋までは故障もあって調子の波が大きかったが、この春はフル回転の活躍でチームのリーグ優勝、そして大学日本一にも大きく貢献した。長いリーチを生かした腕の振りで、ボールの角度は素晴らしいものがある。体幹の強さ、体重移動のスピードなどまだ物足りない部分もあるだけに、まだまだ伸びる可能性も高い。ポテンシャルに見合う体力がつけば、コンスタントに150キロを超えてくることも期待できるだろう。
タイプ診断:#大学日本一

▼25位:安西叶翔[投手・常葉大菊川高](前回順位:圏外)
(あんざい・かなと/右投右打)
今年の春から夏にかけて大きく評価を上げた本格派右腕。サイドスローとスリークォーターの中間くらいの腕の振りで独特の角度があり、球持ちも長いため145キロ前後のストレートが数字以上に速く見える。課題の制球力も向上し、夏は2試合に登板して四死球0。スライダーも打者の手元で鋭く変化する。総合力では高校生投手の中でも上位であり、フォームに特徴があることからも人気になる可能性は高いだろう。
タイプ診断:#変則本格派
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