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MLB

「投げる以外はすべてやった」NY紙記者がジャッジのMVPを再強調! 大谷翔平が「世界最高」でも獲れない理由は?

THE DIGEST編集部

2022.10.16

打撃で図抜けたパフォーマンスを見せつけたジャッジ(左)。大谷(右)のようにマウンドから剛速球を投げるわけではないが、彼への評価は青天井だ。(C)Getty Images

打撃で図抜けたパフォーマンスを見せつけたジャッジ(左)。大谷(右)のようにマウンドから剛速球を投げるわけではないが、彼への評価は青天井だ。(C)Getty Images

 レギュラーシーズンが終了しても話題は尽きない。「史上最高に予想が難しい」とされるアメリカン・リーグのMVP争いだ。

 一騎打ちの様相を呈している同レースで、目下、トップを争うのはアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)と大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)である。

 ともにヒストリカルなシーズンを送った。ジャッジは往年の大打者ロジャー・マリスが61年前に残したア・リーグ年間本塁打記録(61本)を更新。かたや大谷は満票MVPに輝いた昨季に続いて1年を通じて二刀流を維持。史上初となる「投打ダブル規定到達」の偉業をやってのけた。

 一部ではハイレベルなア・リーグ東地区を制したヤンキースに貢献したジャッジが有利という見方もあるが、個人の「Valuable(価値)」ではエンジェルスで孤軍奮闘した大谷も負けてはいない。ゆえに甲乙はつけがたく、依然として、ファンやメディアの間で話題となっている。
 
 そんな両雄のデッドヒートについて「(どちらかが)満票はありえない」と持論を展開したのは、ニューヨークの日刊紙『New York Times』のテイラー・ケプナー記者だ。現地10月14日に米放送局『CBS Sports』のポッドキャスト番組「Nothing Personal」に出演した際にMVPの行方について、「地理的な贔屓もない」と断言し、熾烈な争いを分析した。

「もちろんヤンキースは注目度が一番高いチームで、ジャッジはそれに見合った活躍をしたと思う。なにせ62本塁打はア・リーグ史上初ですからね。私は歴史という側面に重きを置いて、投票者たちはジャッジに賞を贈ると思う」

 さらに今季のジャッジの攻守に渡る活躍を「彼は投げる以外のことはすべてやったんですよ」と強調。そのうえで大谷については「私は世界最高の選手だということに疑いは持たない。彼への投票は当然、正当だ」と主張するも、「ただ、今年のジャッジは歴史的に今までなかったことを、凄まじいペースで成し遂げた。彼が獲るべきだと思う」とあらためて訴えた。

 はたして、この歴史的なMVP争いはいかなる決着を見るのか。その結末から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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