覚悟を持って海を渡るサムライへの注目度が増している。今オフに阪神タイガースからポスティングシステムを利用してのメジャー移籍を目指している藤浪晋太郎だ。
プロ入りから10年。特大のポテンシャルを持った剛腕はようやく“世界最高峰の舞台”を目指す決意を固めた。昨年末に行なわれた契約更改の段階から話し合いが重ねてきたという阪神も藤浪本人の意思を容認すると報じられており、28歳の右腕が渡米するのは間違いないだろう。
いまやメジャーを代表するスーパースターとなった大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)、さらには昨オフに挑戦した鈴木誠也(シカゴ・カブス)と同世代が活躍する夢舞台。そこに到達する権利を得ようとする藤浪には、すでに米メディアからも熱視線が向けられている。
日夜、ありとあらゆる野球情報を発信している米専門サイト『Call To The Pen』は「メジャーのFA市場において面白い存在なのは間違いない。究極のジョーカーになるかもしれない」と期待を込めている。
同メディアは、大阪桐蔭時代に全国制覇を経験した藤浪を「オオタニと並ぶポテンシャルを持っており、日本ではトップクラスの投手と考えられていた時期があった」と紹介。そのうえで「コーチ陣からの疑問が残る扱いによって、フジナミは以前の姿ではなくなってしまった。それでも、彼は猛練習で復活を遂げた」と現状を分析した。
また、「フジナミが生産性のある投手に戻れたのは、日々の努力と献身性の賜物だ」と伝えた同メディアは、「浮き沈みの激しかったキャリアを経て、興味を抱くMLB球団が出てくるまでに戻ってきている」と説き、次のように評価を記している。
「このFA市場においてはワイルドカードともいえる選手だろう。いまも、時折、制球難が顔をのぞかせるときがあるが、3桁(100マイル=約160.9キロ)に達する力強い4シームに加え、スライダーとスプリットはキレがあり、球質自体は間違いなくいい」
もっとも、2017年以降で藤浪は毎年のように2軍落ちを経験。その間にはローテーションから外れ、中継ぎの役割も担った。それだけに同メディアも「オオタニのように将来有望と見られていた投手だと考えられていた過去を思えば残念な道かもしれないが、メジャーではリリーフがフジナミの最適解になるだろう。彼の印象深い速球はブルペンでこそ力を発揮する。そこでなら制球難もあまり問題にならないはずだ」と伝えている。
以前からメジャーについて「チャレンジしたい思いは持っている」と語ってきた藤浪。『Call To The Pen』が「このオフに最も魅力的なカードのひとつである」とされた右腕の動向から目が離せない。
構成●THE DIGEST編集部
【関連記事】大谷翔平の“W規定到達”で蘇るイチローの言葉。天才の「予言」を超えた究極の存在へ<SLUGGER>
【関連記事】二軍球場で聞いた「大谷翔平MVP」の報ーー“偉才”が遠い存在となった今、藤浪晋太郎は何を思うのか?
【関連記事】大谷翔平はメッツへ移籍? 米地元放送局の識者が獲得に熱視線「史上で最も“やらざるを得ない”タイミングだ」
プロ入りから10年。特大のポテンシャルを持った剛腕はようやく“世界最高峰の舞台”を目指す決意を固めた。昨年末に行なわれた契約更改の段階から話し合いが重ねてきたという阪神も藤浪本人の意思を容認すると報じられており、28歳の右腕が渡米するのは間違いないだろう。
いまやメジャーを代表するスーパースターとなった大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)、さらには昨オフに挑戦した鈴木誠也(シカゴ・カブス)と同世代が活躍する夢舞台。そこに到達する権利を得ようとする藤浪には、すでに米メディアからも熱視線が向けられている。
日夜、ありとあらゆる野球情報を発信している米専門サイト『Call To The Pen』は「メジャーのFA市場において面白い存在なのは間違いない。究極のジョーカーになるかもしれない」と期待を込めている。
同メディアは、大阪桐蔭時代に全国制覇を経験した藤浪を「オオタニと並ぶポテンシャルを持っており、日本ではトップクラスの投手と考えられていた時期があった」と紹介。そのうえで「コーチ陣からの疑問が残る扱いによって、フジナミは以前の姿ではなくなってしまった。それでも、彼は猛練習で復活を遂げた」と現状を分析した。
また、「フジナミが生産性のある投手に戻れたのは、日々の努力と献身性の賜物だ」と伝えた同メディアは、「浮き沈みの激しかったキャリアを経て、興味を抱くMLB球団が出てくるまでに戻ってきている」と説き、次のように評価を記している。
「このFA市場においてはワイルドカードともいえる選手だろう。いまも、時折、制球難が顔をのぞかせるときがあるが、3桁(100マイル=約160.9キロ)に達する力強い4シームに加え、スライダーとスプリットはキレがあり、球質自体は間違いなくいい」
もっとも、2017年以降で藤浪は毎年のように2軍落ちを経験。その間にはローテーションから外れ、中継ぎの役割も担った。それだけに同メディアも「オオタニのように将来有望と見られていた投手だと考えられていた過去を思えば残念な道かもしれないが、メジャーではリリーフがフジナミの最適解になるだろう。彼の印象深い速球はブルペンでこそ力を発揮する。そこでなら制球難もあまり問題にならないはずだ」と伝えている。
以前からメジャーについて「チャレンジしたい思いは持っている」と語ってきた藤浪。『Call To The Pen』が「このオフに最も魅力的なカードのひとつである」とされた右腕の動向から目が離せない。
構成●THE DIGEST編集部
【関連記事】大谷翔平の“W規定到達”で蘇るイチローの言葉。天才の「予言」を超えた究極の存在へ<SLUGGER>
【関連記事】二軍球場で聞いた「大谷翔平MVP」の報ーー“偉才”が遠い存在となった今、藤浪晋太郎は何を思うのか?
【関連記事】大谷翔平はメッツへ移籍? 米地元放送局の識者が獲得に熱視線「史上で最も“やらざるを得ない”タイミングだ」