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MLB

熱狂のドジャース撃破で際立った圧巻ピッチ! 元阪神スアレスの“神救援”に米記者も感嘆「今は誰も打てる気がしない」

THE DIGEST編集部

2022.10.16

この日もドジャース打線を危なげなく封じたスアレス。その投球に賛辞が止む気配はない。(C)Getty Images

この日もドジャース打線を危なげなく封じたスアレス。その投球に賛辞が止む気配はない。(C)Getty Images

 球場中で「Beat LA(ドジャースを倒せ!)!」のチャントがこだまし、お祭りムードの中でも、31歳のオールドルーキーは淡々と自らに課せられた仕事を全うした。

 現地10月15日に行なわれたナショナル・リーグの地区シリーズ第4戦で、本拠地ペトコ・パークでロサンゼルス・ドジャースを迎え撃ったサンディエゴ・パドレスは、5対3で逆転勝ち。1998年以来24年ぶりとなる優勝決定シリーズ進出を決めた。

 3点を先行されながらも7回裏にホアン・ソトのタイムリーヒットなどで一挙5点をマークして試合をひっくり返したパドレス。強敵ドジャースからついにリードを奪い、球場が熱狂に包まれた8回表にマウンドに送り出されたのは、元阪神タイガースの守護神ロベルト・スアレスだ。

 9月6日以降で無失点投球を続けてきた剛腕は、この日もクレバーに自らに託された任務をきっちりとやり遂げる。先頭のトレイス・トンプソンを三球でセカンドフライに打ち取ると、続くコディ・ベリンジャーも力のないセンターフライに。そしてラストバッターのギャビン・ラックスは、カウント0-2から98.5マイル(約158.5キロ)の4シームで空振り三振に切って取った。
 
 一気呵成の逆転劇で流れを掴んだチームをさらに勢いづかせる“神救援”だった。結局、この好リリーフも影響してパドレスはナ・リーグ西地区で22ゲーム差もつけられたドジャースを沈めた。

 そんな31歳の出色のパフォーマンスには、現地記者たちからの賛辞が止まらない。米紙『New York Post』のジョエル・シャーマン記者は「スアレスの出現はパドレスのポストシーズンにとって最も重要な展開かもしれない。今は誰も打てる気がしない」と称賛。さらに米メディア『The Athletic』などに寄稿するキム・スンミン記者は「このオフにそれ相応の報酬を得るだろう」と自身のツイッターに投稿。そして、NPBから鳴り物入りでやってきた右腕を褒めちぎった。

「スアレスはパドレスの終盤を支えるブルペン陣の中でも素晴らしい成績を残している。この2022年の実績から彼が大きな報酬を求めることは間違いないだろう。彼には多くのオファーが舞い込むはずだ」

 リーグ優勝決定シリーズは、フィラデルフィア・フィリーズと対峙するパドレス。歴史的な快進撃を見せるチームにあって、スアレスの存在感は日増しに大きくなっている。

構成●THE DIGEST編集部

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