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藤浪晋太郎は“ハイリスク、ハイリターン”。「活躍を予想するのは非常に困難」という米移籍専門サイトの見立ては?

THE DIGEST編集部

2022.10.17

阪神からメジャー移籍を目指す藤浪。28歳の剛腕の挑戦には現地でも注目度が増している。(C)THE DIGEST

阪神からメジャー移籍を目指す藤浪。28歳の剛腕の挑戦には現地でも注目度が増している。(C)THE DIGEST

 檜舞台への挑戦を決意した男に、早くも熱視線が送られている。オフに阪神タイガースからポスティングシステムを利用してのメジャー移籍を目指している藤浪晋太郎である。

 大阪桐蔭から鳴り物入りでプロの扉をこじ開けてから10年目。紆余曲折はあったが、猛虎を支えてきたプレーしてきた藤浪はかねてからの憧れでもあったメジャー移籍を決断。阪神首脳陣もすでに本人の意思を汲み、17日に「総合的な決断。頑張ってこい」(嶌村聡球団本部長談)とポスティングを容認した。

 大谷翔平と同世代にあたる28歳の剛腕は、早くも現地メディアも話題になっている。米移籍専門サイト『MLB Trade Rumors』は藤浪について「この冬のFA市場で興味深い選手として考えられるが、活躍を予測するのは非常に困難」と分析。その理由として挙げているのは、やはり二軍降格を繰り返すようになった2017年以降に陥った“制球難”。フォームが安定した今季は与四球率7.6%と昨季の16.8%から大きく改善したが、依然として懐疑的なスカウトは少なくないようだ。

 一方で同サイトは、藤浪が高校時代には「ショウヘイ・オオタニとよく比較されるほどの前途有望な若手投手だった」と強調。そのポテンシャルについても「速球で162キロを記録したこともあり、エリートクラスの投手として君臨した時期もある。そして何よりも10年以上の実績がありながら、来季はまだ29歳という若さは魅力だ」と伝え、いまだ伸びしろがあると予想する。
 
 無論、群雄割拠のメジャーはシビアな世界である。ゆえに、日夜、メジャーを中心に球界のありとあらゆる移籍関連のニュースを発信している『MLB Trade Rumors』は、藤浪のメジャー移籍を、こう説いている。

「FA市場で買い取りに行く球団にとって、フジナミはハイリスク、ハイリターンな存在だ。メジャー球団からの見方は幅広く分かれるだろう。全く興味を示さない球団もあれば、彼の武器である球の強さに賭けてみようとする球団もあるはずだ」

 はたして、藤浪獲得に乗り出す球団は現れるのか。日本球界屈指のパワーアームの動向が注目される。

構成●THE DIGEST編集部

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