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プロ野球

【9・10月の投打部門別ベスト3:パ・リーグ】打撃部門は吉田が4部門トップ、山本由伸も投手3部門で1位。オリックスの投打の柱がランキングを席巻!<SLUGGER>

藤原彬

2022.10.18

オリックスのエース山本(左)が3部門1位と投手五冠の貫禄を見せ、主砲の吉田(右)はそれを上回る4部門制覇。逆転リーグ優勝の勢いを象徴していた。写真:塚本凛平(THE DIGEST写真部)

オリックスのエース山本(左)が3部門1位と投手五冠の貫禄を見せ、主砲の吉田(右)はそれを上回る4部門制覇。逆転リーグ優勝の勢いを象徴していた。写真:塚本凛平(THE DIGEST写真部)

 10月18日に9・10月の月間MVPが発表されるのを前に、投打各部門の月間トップ3を紹介する。今回はパ・リーグ編だ。

【打者】
●OPS
1位 吉田正尚(オリックス)1.279
2位 近藤健介(日本ハム)1.037
3位 柳田悠岐(ソフトバンク).977

 7月以来のトップに立った吉田は月間出塁率.500、長打率.779とも破格の数字。全試合に出塁し、三振7に対して16四球と本領を発揮した。近藤は出塁率.488、柳田は長打率.609でそれぞれ2位。井上晴哉(ロッテ)も月間OPS.926で4位と気を吐き、復活の兆しを見せた。対照的に甲斐拓也(ソフトバンク)の.461は8月に続くリーグワーストで、松川虎生(ロッテ)も.364と課題を露呈した。

■打率
1位 吉田正尚(オリックス).416
2位 上川畑大悟(日本ハム).348
3位 谷内亮太(日本ハム).348

 吉田は2年連続の首位打者を逃すも、9・10月は打率4割超えと終盤に怒涛の追い上げで2位に。2、3位には日本ハムの守備自慢2人が入り、本格的な飛躍に向けて足掛かりを作っている。バットマンレースの先頭を走り続けた松本剛(日本ハム)は、最後の月も打率.327と大きな不振がないまま初のタイトルをゲット。一方、西川遥輝(楽天)は33打数1安打で打率.030と信じられない数字だった。

●安打
1位 吉田正尚(オリックス)32
2位 上川畑大悟(日本ハム)31
3位 髙部瑛斗(ロッテ)29

 高確率でヒットを積み重ねた吉田が数でもトップで、長打14本も柳田悠岐(ソフトバンク)と並んでリーグ最多。2位の上川畑は誰よりも多い28単打を放った。島内宏明(楽天)は26安打を放ち、最終的に2位の髙部と13本差をつけて最多安打のタイトルを獲得。36二塁打もリーグ最多だった。
 
●本塁打
1位 柳田悠岐(ソフトバンク)8
2位 吉田正尚(オリックス)7
2位 デスパイネ(ソフトバンク)7
2位 山口航輝(ロッテ)7

 パワーに衰えの兆候が表れている柳田だが、シーズン最終盤ではリーグ最多の本塁打を放って意地を見せた。吉田も確実性に長打力を兼ね備えたバッティングを遺憾なく披露し、2年連続のリーグ優勝に貢献。山口は月間17安打のうち7本がホームラン。開幕から6ヵ月目にして初めて月間1位の座を譲った山川穂高(西武)だが、4ホーマーを上積みして3年ぶりのタイトルを獲得。特に、10月1日のソフトバンク戦で放った胴上げ阻止の自身初サヨナラ弾は強烈だった。

●打点
1位 吉田正尚(オリックス)23
2位 清宮幸太郎(日本ハム)22
3位 山口航輝(ロッテ)21

 吉田は2打点差でタイトルには届かなかったが、終盤は月間得点圏打率.438をマーク。2位の清宮も得点圏に走者を置いた場面で打率.450と、勝負強さを発揮した。山口は月間打率.181ながら、安打数(17)を上回る打点を稼いだ。9・10月に48打点のみと停滞した西武打線の中で山川も10打点にとどまったが、逃げ切りで初の打点王を手中に収めた。

●盗塁
1位 髙部瑛斗(ロッテ)9
2位 三森大貴(ソフトバンク)6
3位 中島卓也(日本ハム)5
3位 周東佑京(ソフトバンク)5

 自慢の脚力を武器にブレイクを果たした髙部が、最終月にリーグ最多盗塁を記録。シーズントータルでも2位の周東(22盗塁)に倍の差をつけて盗塁王に輝いた。2位の三森は失敗なしで全6盗塁に成功し、シーズン全体の成功率は87.0%(20盗塁/失敗3)は髙部の81.5%(44盗塁/失敗10)よりも上だった。
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