今季もメジャー球界で異彩を放った二刀流戦士は圧巻だった。
打っては打率.275、34本塁打、95打点、OPS.881と主砲と呼べるスタッツをマーク。一方で投げても15勝、防御率2.33、219奪三振とエース級の働きを披露した大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)。史上初となる「投打のダブル規定到達」「シーズン30本塁打以上&2桁勝利」もクリアし、多士済々の米球界で二刀流の真価を遺憾なく発揮したのである。
投打のスタッツの数々を見直しても、成績は一大フィーバーを巻き起こした昨季以上だと言える。ゆえに米メディアの評価も上々だ。米スポーツ専門メディア『Bleacher Report』は、今季のレギュラーシーズンにおけるトップ100選手を選出。注目された大谷の順位は名だたるスターたちを抑える2位となった。
今季の大谷について「投打で昨季ほどの衝撃度はない」と断言した同メディアだが、続けざまに上位に選出したワケを、こう記している。
「打撃の数字は少し下がったが、その分、投球の数字が大幅に改善された。オオタニはホームラン数でメジャーをリードしなくなった代わりに、奪三振率でリーグトップをひた走った。間違いなくアメリカン・リーグのMVPとサイ・ヤング賞ではトップ3に入るはずだ」
もっとも、同メディアが1位に選んだのは、やはりアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)だ。62本塁打を放ってロジャー・マリスのア・リーグ記録を塗り替えてみせただけでなく、最終盤まで首位打者争いを演じた怪物スラッガーは、惜しくも打率.311でリーグ2位に終わったものの、本塁打&打点の二冠を手中に収め、MVP最有力候補だ。ゆえに1位も納得はいく。
同メディアは、ジャッジをトップに選んだ理由を次のように説いている。
「あなたはきっと彼が62本塁打を打っただけでなく、どれだけ三冠王に近かったかを十分に知っていることだろう。しかし、過去20年間で130得点と130打点を同時に達成した選手はアレックス・ロドリゲスしかいないのだ。これ、もしもヤンキースがFAとなるジャッジを引き留められたなら、彼はベーブ・ルースとルー・ゲーリックがそれぞれ8回達成した最多記録を破るだろう」
ア・リーグのMVPの行方が話題を集めるなかで、現地メディアの独自格付けでジャッジに敗れた大谷。甲乙つけがたい両者の争いはしばらく話題を集めそうなだけに引き続き注目だ。
構成●THE DIGEST編集部
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【関連記事】大谷翔平に圧勝したジャッジの"MVP受賞"。「簡単に上回った」怪物の選出に驚きの声も「オオタニとの差はあまりに大きかった」
打っては打率.275、34本塁打、95打点、OPS.881と主砲と呼べるスタッツをマーク。一方で投げても15勝、防御率2.33、219奪三振とエース級の働きを披露した大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)。史上初となる「投打のダブル規定到達」「シーズン30本塁打以上&2桁勝利」もクリアし、多士済々の米球界で二刀流の真価を遺憾なく発揮したのである。
投打のスタッツの数々を見直しても、成績は一大フィーバーを巻き起こした昨季以上だと言える。ゆえに米メディアの評価も上々だ。米スポーツ専門メディア『Bleacher Report』は、今季のレギュラーシーズンにおけるトップ100選手を選出。注目された大谷の順位は名だたるスターたちを抑える2位となった。
今季の大谷について「投打で昨季ほどの衝撃度はない」と断言した同メディアだが、続けざまに上位に選出したワケを、こう記している。
「打撃の数字は少し下がったが、その分、投球の数字が大幅に改善された。オオタニはホームラン数でメジャーをリードしなくなった代わりに、奪三振率でリーグトップをひた走った。間違いなくアメリカン・リーグのMVPとサイ・ヤング賞ではトップ3に入るはずだ」
もっとも、同メディアが1位に選んだのは、やはりアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)だ。62本塁打を放ってロジャー・マリスのア・リーグ記録を塗り替えてみせただけでなく、最終盤まで首位打者争いを演じた怪物スラッガーは、惜しくも打率.311でリーグ2位に終わったものの、本塁打&打点の二冠を手中に収め、MVP最有力候補だ。ゆえに1位も納得はいく。
同メディアは、ジャッジをトップに選んだ理由を次のように説いている。
「あなたはきっと彼が62本塁打を打っただけでなく、どれだけ三冠王に近かったかを十分に知っていることだろう。しかし、過去20年間で130得点と130打点を同時に達成した選手はアレックス・ロドリゲスしかいないのだ。これ、もしもヤンキースがFAとなるジャッジを引き留められたなら、彼はベーブ・ルースとルー・ゲーリックがそれぞれ8回達成した最多記録を破るだろう」
ア・リーグのMVPの行方が話題を集めるなかで、現地メディアの独自格付けでジャッジに敗れた大谷。甲乙つけがたい両者の争いはしばらく話題を集めそうなだけに引き続き注目だ。
構成●THE DIGEST編集部
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