日本球界で声価を高めてきた29歳のスラッガーに世界が熱視線を注いでいる。今冬にオリックスからのポスティングによるメジャー移籍が濃厚視されている吉田正尚だ。
実力は球界最高峰とされる舞台でも十分に通用するだけのものがある。プロ7年目の今季は本塁打こそ21本ながら、打率.335、OPS1.008、得点圏打率.367と軒並みハイアベレージを記録。さらに多くの日本人選手がMLBで苦戦を余儀なくされる速球の打率も.374と期待感を抱かせるだけの数字を残している。
11月6日にメジャーリーグではフリーエージェント(FA)選手131名が公示されたために、米球界での移籍関連の話題が尽きないが、すでに複数球団が水面下で獲得を調査しているとされる29歳のサムライも存在感を強めている。
そうしたなかで、"球界の盟主"のキーマンとされる人物の発言が注目されている。それはニューヨーク・ヤンキースの編成も任されているブライアン・キャッシュマンGMだ。
現地時間11月8日にラスベガスで開催されたGM会議に参加したキャッシュマンGMは、米放送局『ESPN』などの取材で、今冬の補強ポイントを問われた際に「例年と同様に多くのことにコミットしないといけない。現状として右翼手がいないし、左翼手もいない。そして常に投手力は向上させたいと思っている」とコメントしたのだ。
この敏腕GMの語った"補強ポイント"を受け、吉田の名が取り上げられた。日夜ヤンキースのありとあらゆる情報を発信している地元ラジオメディア『Audacy』のライアン・チチェスター記者は「日本でも屈指のスラッガーであるヨシダ獲得の動きはヤンキースにとって理にかなっていると言える」と断言。今冬にFAとなった主砲アーロン・ジャッジ流出の可能性を含めて、次のように論じた。
「ジャッジが帰ってこなかった場合に、ライトも、レフトも絶望的な状況となる。そして市場において補強の必要性が高まるポジションだ。もし、獲得すれば、日本での過去7シーズンで平均打率.327という高いコンタクト率を誇る生産性のあるバッターをヤンキースは手に入れる。ちなみにヤンキースは過去にヒデキ・マツイとマサヒロ・タナカで大当たりをし、日本のスター選手との契約で成功した経験がある」
なお、現時点での補強についてキャッシュマンGMは「柔軟な広い心で、ありとあらゆるチャンスを見極める必要がある」とも漏らしているが、はたして吉田獲得という大胆な動きに出るのか。引き続き、名門の動きから目が離せない。
構成●THE DIGEST編集部
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実力は球界最高峰とされる舞台でも十分に通用するだけのものがある。プロ7年目の今季は本塁打こそ21本ながら、打率.335、OPS1.008、得点圏打率.367と軒並みハイアベレージを記録。さらに多くの日本人選手がMLBで苦戦を余儀なくされる速球の打率も.374と期待感を抱かせるだけの数字を残している。
11月6日にメジャーリーグではフリーエージェント(FA)選手131名が公示されたために、米球界での移籍関連の話題が尽きないが、すでに複数球団が水面下で獲得を調査しているとされる29歳のサムライも存在感を強めている。
そうしたなかで、"球界の盟主"のキーマンとされる人物の発言が注目されている。それはニューヨーク・ヤンキースの編成も任されているブライアン・キャッシュマンGMだ。
現地時間11月8日にラスベガスで開催されたGM会議に参加したキャッシュマンGMは、米放送局『ESPN』などの取材で、今冬の補強ポイントを問われた際に「例年と同様に多くのことにコミットしないといけない。現状として右翼手がいないし、左翼手もいない。そして常に投手力は向上させたいと思っている」とコメントしたのだ。
この敏腕GMの語った"補強ポイント"を受け、吉田の名が取り上げられた。日夜ヤンキースのありとあらゆる情報を発信している地元ラジオメディア『Audacy』のライアン・チチェスター記者は「日本でも屈指のスラッガーであるヨシダ獲得の動きはヤンキースにとって理にかなっていると言える」と断言。今冬にFAとなった主砲アーロン・ジャッジ流出の可能性を含めて、次のように論じた。
「ジャッジが帰ってこなかった場合に、ライトも、レフトも絶望的な状況となる。そして市場において補強の必要性が高まるポジションだ。もし、獲得すれば、日本での過去7シーズンで平均打率.327という高いコンタクト率を誇る生産性のあるバッターをヤンキースは手に入れる。ちなみにヤンキースは過去にヒデキ・マツイとマサヒロ・タナカで大当たりをし、日本のスター選手との契約で成功した経験がある」
なお、現時点での補強についてキャッシュマンGMは「柔軟な広い心で、ありとあらゆるチャンスを見極める必要がある」とも漏らしているが、はたして吉田獲得という大胆な動きに出るのか。引き続き、名門の動きから目が離せない。
構成●THE DIGEST編集部
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