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藤本ホークスには打ってつけ? 三振率3%の新戦力候補アストゥディーヨが単なる“ぽっちゃり助っ人”じゃない理由

THE DIGEST編集部

2022.11.12

ハッスルプレーが魅力でもあるアストゥディーヨ。超マルチロールでもある彼の魅力とは何か。(C)Getty Images

ハッスルプレーが魅力でもあるアストゥディーヨ。超マルチロールでもある彼の魅力とは何か。(C)Getty Images

 熱戦が続いた日本シリーズの終幕から約1週間。日本球界は、来季に向けた各球団の補強が目立ち始めている。そうしたなかで11月10日には、3シーズンぶりの日本一奪還を目指すソフトバンクの新助っ人に関する情報が話題をさらった。

 すでに長年チームを支えた長距離砲グラシアルの退団が濃厚視されているソフトバンク。抜本的な助っ人の見直しを行なうなかで、10日に獲得の報道が出たのは、ウィリアンズ・アストゥディーヨだ。

 いくつかの報道でもある通り、175キロ・102キロ(※22年シーズンの公表数値)のアストゥディーヨは、まさに「ぽっちゃり」という体型の選手だ。しかしながら、見た目とは裏腹に、彼の魅力は体重100キロ超えの選手からは想像し難いマルチロールさある。
 
 メジャーでの通算190試合の出場では遊撃手を除く8ポジションでプレー。時折、見せてしまうポカは玉に瑕だが、与えられた役割を起用にこなせるだけの野球センスは十分に持ち合わせている。昨年4月のロサンジェルス・エンジェルス戦では、チームが大量リードを許した段階で投手としてマウンドへ。時速46マイル(約74キロ)のストレート(?)で三者凡退に抑え込んで話題となった。

 また、打撃はパワーヒッターというよりも、むしろ器用なコンタクトヒッタータイプだ。今季のマイナー(3A)では75試合に出場し、打率.307、16本塁打、出塁率.371、OPS.912のハイアベレージを記録。さらにマイナー通算三振率と四球率は、いずれも3%と驚異的な値を記録している。もっとも、打席内ではフリースインガーな一面をのぞかせるが、それでも下手にボール球には手を出さない。仮に移籍が決定した場合には、日本のボールゾーンに適応できれば、おのずと出塁率を高めてくるはずだ。

「亀」という愛称が物語る通り、走力はお世辞にも並外れたものがあるわけではない。むしろ、超が付くほどの鈍足と言っても過言ではない。それでも複数ポジションを起用にこなし、次に繋げる打撃が売りのアストゥディーヨは、チーム打撃を重視する藤本ホークスには打ってつけの存在と言えそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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