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ジャッジはヤンキース“残留”の可能性大!?開幕前は296億円のオファー拒否も、現在は「前向き」の姿勢

THE DIGEST編集部

2022.11.13

アメリカン・リーグ最多本塁打を更新する62発を今季放ったジャッジ。その去就に全米が注目している。(C)Getty Images

アメリカン・リーグ最多本塁打を更新する62発を今季放ったジャッジ。その去就に全米が注目している。(C)Getty Images

 ニューヨーク・ヤンキースから今冬にフリーエージェント(FA)となった主砲の残留の可能性が高まっている。

 開幕前にヤンキースからの7年総額2億1350万ドル(約296億円)のオファーを断っていたアーロン・ジャッジは、今季に頼もしすぎる打棒を発揮。最終的に打率でア・リーグ2位(.311)となった三冠王を惜しくも逃したが、リーグ記録を61年ぶりに塗り替える62本塁打に加え、131打点を二冠王となった。

 無論、チームの柱として、チームを牽引したジャッジの残留をヤンキースは強く望んでいる。オーナーのハル・スタインブレナー氏は、シーズン後に「複数回行なった」という本人との話し合いについて「彼は非常に前向きだった」と米スポーツ専門チャンネル『YES Network』で明かしている。

「残留して欲しいと彼にははっきりと言っている。ジャッジはヤンキースにとって重要な存在で、チームに残ってもらうために、我々に出来ることは何でもすると伝えている」

 脅威的なパフォーマンスを受け、開幕前に提示した条件以上のもので打診する必要があるヤンキース。ブライアン・キャッシュマンGMは「史上最高の賭け」と呼んでいると『MLB.com』は伝えている。

 またアーロン・ブーン監督もスラッガーの残留に希望を持ち続けている一人で、「何よりも、私自身彼のことが好きなんだ。5年間彼と過ごして、選手として、リーダーとして、人として、夫としてすべて成長しているのを見せてもらって楽しかった」と振り返った。
 
 アメリカン・リーグ優勝決定シリーズではヒューストン・アストロズを相手に4戦1安打、ノーアーチに泣いた背番号99だが、「彼はニューヨークで愛されている」と再契約に問題ないと話す。

「彼はそれを理解しているし、ここが好きだ。自分のファンを愛していると思う。だけど人に影響されることはなく、たとえ偉大だとしても、ユニホームを長く着ていたとしても、文字通り誰もが通る道であると思っている」

 今週の『MLB Network』の放送内で、ジャッジ本人は「僕はいつでもチームメイトの元に戻るよ。彼らはシーズン中ずっと一緒に戦ってきた仲間だ。毎日背中を押してくれて、ベストな状態をつくれた。彼らがいなければ、間違いなくこの位置にいなかったし、このようなシーズンを送ることも出来ていなかった」と同僚に感謝を述べていた。

 ハンク・アーロン賞に輝き、さらにMVPの候補にも名を連ねるジャッジ。果たして、再びヤンキースと契約を交わすのだろうか……。

構成●THE DIGEST編集部

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