NPB屈指の実力を誇る右腕の周辺が慌ただしい。

　今オフに海外フリーエージェント（FA）権を行使して、メジャー移籍を目指しているソフトバンクの千賀滉大。MLBの移籍市場においても目玉とされる投手の下には、多くのメジャー球団が熱視線を送っている。

　MLB公式ネットワーク番組『MLB Network』のジョン・モロシ記者によると、「テキサス・レンジャーズ、トロント・ブルージェイズ、シアトル・マリナーズ、ニューヨーク・メッツ、シカゴ・カブス、サンディエゴ・パドレスなどがセンガに興味を持っている。このうちマリナーズ、ブルージェイズ、カブスはセンガの代理人であるウルフ氏と事前協議をする意向だ」という。さらに現地12日には、同氏が「ロサンゼルスを拠点に置く、ドジャースとエンジェルスもコウダイ・センガをリストに追加したようだ」と新たな情報が発せられた。

　一方で、西海岸の雄も黙ってはいない。サンフランシスコ・ジャイアンツのあらゆる情報を発信している『Giants Baseball Insider』のマーク・デルッキ記者は12日、自身のツイッターに１枚の写真を投稿。そこにはなんと、ジャイアンツの本拠地オラクル・パークのスコアボードにジャイアンツのユニホームを着た千賀が早くも設置されていた。
  　球場外で撮影されたと思われる写真には、千賀がジャイアンツのユニホームを着て投げる姿は、まるで来季入団が決まったかのような完成度の高いクオリティ。しかも背番号は、千賀がソフトバンクやWBC日本代表（2017年）でも背負った「41」。写真は合成画像だと思われるが、これは明らかにジャイアンツの"本気度"が伝わり、千賀獲得に本腰を入れていることが分かる。

　デルッキ記者は「ジャイアンツがフリーエージェントであるコウダイ・センガに興味を持っていると報告されており、（オラクル・パークの）訪問が差し迫っているようだ」と興奮した様子で綴る。同じくジャイアンツ番記者であるスティーブン・リゾット氏は「これは信じられない程のレポートだね！」とデルッキ記者の投稿をリツイートし称している。

　29歳の右腕の入団を、早くもサンフランシスコは待ちかねているようだ。はたして千賀は、どの球団と契約を締結するのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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