プロ野球

村上宗隆が放った“メジャーへの憧れ”発言を米メディアはどう受け取った? 大手放送局は「オオタニもそうだった」と見解

THE DIGEST編集部

2022.11.16

早くしてメジャー移籍を決意し、いまや誰もが認めるスターとなった大谷(右)。そんな偉才のように村上(左)も世界最高峰の舞台に飛び立つのか。(C)THE DIGEST、(C)Getty Images

 去る11月14日、ヤクルトの主砲・村上宗隆は都内で開いた記者会見においてメジャー移籍の可能性を問われた際に、「もちろん、挑戦してみたい気持ちはあります」と次のように自らの意思を表明した。

「アメリカでプレーする権利を得るのは限られた選手。もちろん挑戦したい思いはあります。入団時から、そういうところに挑戦できる権利を得られたら、先の舞台に行きたい思いはありました」

 さらに「何歳になるか分からないけど、早ければ早いほどいいと思っている」「球団との話になりますけど、行けるのであれば早く行きたい」と続けた村上。22歳の若武者は"世界最高峰の舞台"への憧れを隠そうとはしなかった。

 今季にNPB史上最年少で三冠王となった怪物は間違いなく自信を深めている。無論、王貞治氏の日本人最多記録を破る56本塁打を放ち、打率.318、OPS1.168、長打率.710と、相手がつけられないほどに打ちまくっただけに、本人がより高みを見据えるのは必然ではある。

 もっとも、現在22歳の村上がメジャーへ挑戦できるのは、3年後となる可能性が高い。なぜなら、MLBの制定している国際選手獲得規定で、メジャー球団が海外のプロ野球選手と契約できるのは25歳以上と決まっているからだ。

 仮に同規定から外れる場合は、各球団の国際ボーナスプールの枠内(※最低475万ドル=約7億1300万円。上限は約1010万ドル=約15億2000万円。トレード可能であるため球団で総額が異なる。)で契約しなければならない。すなわちヤクルトとしても市場価値に見合った金額を手にできないわけである。
 
 とはいえ、日本球界で声価を高める怪物スラッガーが語った「メジャー移籍」への憧れは"野球の本場"でも小さくない話題となった。大手スポーツ専門局『CBS Sports』は「今、ムラカミがメジャーに移籍するとなれば、契約金は600万ドル(約8億4000万円)になるだろう」と試算。そのうえで、次のような「可能性」を論じている。

「今の時点でメジャーにやってくるならば、ムラカミは国際ボーナスプールの対象となる。しかし、数年前に23歳でやってきたショウヘイ・オオタニがそうだったように、彼は制限をかけられようとも、喜んで挑戦を選ぶかもしれない」

 早くも米メディアでの期待も高まっている村上。はたして、この若武者は宣言通りに早々にメジャー移籍の夢を叶えるのか。その動向には世界が熱い視線を向けている。

構成●THE DIGEST編集部

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