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大谷翔平をTOP5に入れなかったアストロズ番記者のCY賞投票が波紋! 異論噴出も本人は「恨みなんてない」と釈明

THE DIGEST編集部

2022.11.17

メジャーキャリアで初めてサイ・ヤング賞の得票を得た大谷。しかし、彼に関する票が物議を醸している。(C)Getty Images

 シーズンで最も輝いた投手を表彰する「サイ・ヤング賞」。多士済々のメジャーリーグにあって、同タイトルの獲得は投手にとって最高の栄誉だと言える。

 そして今季にこれを手にしたのは、ア・リーグがジャスティン・バーランダー(ヒューストン・アストロズ)、ナ・リーグがサンディ・アルカンタラ(マイアミ・マーリンズ)となった。前者は勝利数(18)と防御率(1.75)の二冠に輝き、後者は無冠ながら228イニングを投げたタフネスが評価され、ともに満票を獲得した。

 もっとも、投票結果にはさまざまな意見が飛び交った。全米野球記者協会(BBWAA)に登録した30人の記者が厳選するサイ・ヤング賞は、投票権を持つ記者個人の野球観がふんだんに反映されているためだ。

「これは違う」「あの投手が選ばれてないのはおかしい」といった声が上がるのは、もはや恒例ではある。そうしたなかで、今年はある記者の投票に異論が噴出した。MLB公式サイトでヒューストン・アストロズ番を務めているブライアン・マクタガート記者が、ア・リーグ投票の上位5人に大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)を選ばなかったのだ。

 以下は、マクタガート記者が選んだ上位5名だ。
 
1位:ジャスティン・バーランダー(アストロズ)
2位:ディラン・シーズ(シカゴ・ホワイトソックス)
3位:アレク・マノア(トロント・ブルージェイズ)
4位:フランバー・バルデス(アストロズ)
5位:シェーン・ビーバー(クリーブランド・ガーディアンズ)

 いずれも球界屈指の実力者ではある。しかし、今季に15勝を挙げ、防御率2.33、さらにリーグトップの奪三振率11.87を記録した大谷を入れなかった点に反論が上がったのである。米放送局『Bally Sports West』でコメンテーターを務めているパトリック・オニール氏が自身のツイッターで、「とにかく残念だ」とすれば、NFLの人気アナリストでもあるアダム・ランク氏も「アストロズ・ファンの彼の行動は、もはや尊敬に値する」と皮肉った。

 もちろんマクタガート記者に他意はない。ツイッターでは「恨みなんてない。私はオオタニが大好きだ。でも、これが私の投票なんだ」と説明している。しかしながら、同記者の投票への反響はしばらく収まりそうにはない。

構成●THE DIGEST編集部

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