稀代の天才が、今オフ初の“戴冠”を成しえた。
現地時間11月28日、MLBは大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)を「エドガー・マルティネス賞」に選出したと発表した。年間で最も活躍した指名打者に贈られる同賞を2年連続で受賞するのは、2003年から2007年まで5年連続受賞していたデビッド・オルティス(ボストン・レッドソックス)以来の快挙だ。
今季に見せつけた安定感のある打棒を考えれば当然の受賞ではある。打率こそ.273(リーグ25位)ながら、34本塁打(同4位)、95打点(同7位)、長打率.519(同5位)とハイアベレージを記録。15勝、防御率2.33、奪三振率11.87を記録した投手としての成績を考えれば、「エースで4番」を完全に体現したと言っていい。
もっともライバルはいた。とりわけ打率.306、37本塁打、97打点をマークしていたヒューストン・アストロズの世界一に貢献したヨーダン・アルバレスは有力候補だった。この25歳のキューバ人スラッガーは、打撃のベストナインに相当するシルバースラッガー賞のア・リーグ指名打者部門でも選出されてもいた。
しかし、レフトを守る試合も少なくなかったアルバレスは、DHとしては19本塁打、52打点という成績にとどまっていた。そうした背景もあって、各球団の担当記者、放送関係者、球団広報担当者による投票で、二刀流の偉才には及ばなかった。
大谷の2年連続の受賞には、メジャーリーグの酸いも甘いも知るOBも賛辞を送った。MLB公式ネットワーク番組『MLB Network』で、かつてニューヨーク・ヤンキースなどで活躍したクリス・ヤングは、次のように語ってみせた。
「ショウヘイ・オオタニという男はユニコーン(唯一無二の意)だ。だから、年々彼からこの賞を獲るのは難しくなるだろうね」
スラッガーの証とも言える同賞を2年連続で手にした大谷。はたして、来季はいかなる打撃を見せてくれるのか。今から楽しみは尽きない。
構成●THE DIGEST編集部
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今季に見せつけた安定感のある打棒を考えれば当然の受賞ではある。打率こそ.273(リーグ25位)ながら、34本塁打(同4位)、95打点(同7位)、長打率.519(同5位)とハイアベレージを記録。15勝、防御率2.33、奪三振率11.87を記録した投手としての成績を考えれば、「エースで4番」を完全に体現したと言っていい。
もっともライバルはいた。とりわけ打率.306、37本塁打、97打点をマークしていたヒューストン・アストロズの世界一に貢献したヨーダン・アルバレスは有力候補だった。この25歳のキューバ人スラッガーは、打撃のベストナインに相当するシルバースラッガー賞のア・リーグ指名打者部門でも選出されてもいた。
しかし、レフトを守る試合も少なくなかったアルバレスは、DHとしては19本塁打、52打点という成績にとどまっていた。そうした背景もあって、各球団の担当記者、放送関係者、球団広報担当者による投票で、二刀流の偉才には及ばなかった。
大谷の2年連続の受賞には、メジャーリーグの酸いも甘いも知るOBも賛辞を送った。MLB公式ネットワーク番組『MLB Network』で、かつてニューヨーク・ヤンキースなどで活躍したクリス・ヤングは、次のように語ってみせた。
「ショウヘイ・オオタニという男はユニコーン(唯一無二の意)だ。だから、年々彼からこの賞を獲るのは難しくなるだろうね」
スラッガーの証とも言える同賞を2年連続で手にした大谷。はたして、来季はいかなる打撃を見せてくれるのか。今から楽しみは尽きない。
構成●THE DIGEST編集部
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