米球界からの関心の高さは予想以上かもしれない。

　今オフ、福岡ソフトバンクホークスから海外FA権の行使によりメジャー移籍を目指している千賀滉大に、多くの球団が獲得の意思を示していることはすでに報じられてきた。クライマックスシリーズ終了とともに権利行使の意思を表明して以降、日米両メディアが、日本人右腕に対する各球団のアプローチなど、様々な動きを伝えている。

【動画】米メディアも熱視線！千賀滉大の圧巻ピッチングをチェック 　その上で、メジャー公式サイト『MLB.com』では、米球界の反応やここまでの経過を振り返るとともに、獲得が有力視される球団名などを挙げている。

　同メディアは最新の情報としてサンフランシスコ・ジャイアンツが候補の一つであるとして「センガはフリーエージェントの先発カルロス・ロドン離脱による損失を和らげるだろう」と記しており、加えてチーム力を強化させることにより、FAとなっているアーロン・ジャッジの獲得も見込めると主張。「この日本人投手との契約は、ジャイアンツのオフシーズンのトップターゲットであるアーロン・ジャッジを、加入させることに役立つかもしれない」とも述べている。

　また「ジャイアンツのセンガへの関心は何も新しいものではない。彼が10月に国際フリーエージェンシーを申請して以来、この右腕に関心があった。今月初めには、オラクルパークのスコアボードにセンガの文字が表示されたほどだ」と綴っている。

　一方で「この29歳は、ヤンキース、メッツ、パドレス、カブス、レッドソックスなどの球団からも興味を持たれており、彼を獲得するのは簡単ではない」と今後への見解を示した。

　また他にもシカゴ・カブスについては、かつてダルビッシュ有や鈴木誠也と契約した際のエージェンシーグループが千賀の代理人を担当していることをアドバンテージと指摘。加えて「2023年に向けての先発陣にはまだ不安要素が存在する。センガは、NPBからMLBへの移行をスムーズに行なうことができれば、カブスに不足しているエース級の存在になることができる」と先発ローテ入りへの見込みも述べている。

　記事の中では「多くの球団がセンガと関係があり、この冬は広く関心を集めるだろう」と予想していることからも、争奪戦は激化の様相を呈している。新たな日本人メジャーリーガー誕生となるまでは、もう少し時間がかかるのかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部
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