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千賀滉大、102億超えの大型契約で“勝てる”メッツと契約へ! NY地元局は「タナカに見た支配力を秘めている」と期待

THE DIGEST編集部

2022.12.11

ソフトバンクから念願のメジャー移籍を果たす千賀。そんなサムライ右腕には、地元メディアでも期待が高まっている。(C)THE DIGEST

ソフトバンクから念願のメジャー移籍を果たす千賀。そんなサムライ右腕には、地元メディアでも期待が高まっている。(C)THE DIGEST

 文字通りのビッグディールが完遂したようだ。

 現地時間12月10日、今オフにソフトバンクから海外フリーエージェント(FA)権を行使した千賀滉大がニューヨーク・メッツと契約合意したと、ニューヨークの放送局『SNY』をはじめとする複数の米メディアが一斉に報じた。

 正式合意は「身体検査待ち」(『SNY』のアンディ・マルティーノ記者より)という千賀。ただ、米メディア『The Athletic』の敏腕記者であるケン・ローゼンタール氏によれば、契約は5年総額7500万ドル(約102億4000万円)。さらに全球団へのトレード拒否権と3年目以降にはオプトアウト条項も付帯する好待遇となったという。

 代理人を務めるジョエル・ウルフ氏が「センガはお金より、勝てるチームを探している」と言った通り、29歳の右腕は激しい競争力を持ったチームに入団する。今オフのメッツは剛腕ジェイコブ・デグロムがFAでテキサス・レンジャーズに電撃退団こそしたが、すぐさま今季のアメリカン・リーグでサイ・ヤング賞を獲得した39歳の剛腕ジャスティン・バーランダーを獲得。現有戦力である38歳のベテラン右腕マックス・シャーザーの存在を考えても、まさに「いま勝ちにいくチーム」なのである。
 
 そのなかでローテションの一角を担うとして迎え入れられるであろう千賀への期待は決して小さくない。地元局『SNY』は、メッツのビリー・エプラーGMがエンジェルス時代に構築した日本でのスカウト網を用いて千賀を“徹底マーク”していたと報道。さらに同GMが大谷翔平としたように「5年という期間が重要となった」とも伝えた。

 また、「ある球団のGMのコメント」として、「重要な不安要素になり得る」と右腕が怪我で悩まされてきた過去を指摘する同局。しかし、そのうえで「センガは支配的な投球ができる」としてポテンシャルの高さに期待を寄せた。

「センガは有利なカウントに持ち込めればより破壊的なピッチングができる。彼の最大の武器である“ゴーストフォーク”が活きるからだ。彼はヤンキースでの最初の年、つまり肘を痛める前のタナカに見たような支配力を秘めている可能性がある。

 タナカは肘の靭帯を部分断裂する前の2014年6月末までの16試合先発で、3完投を含む133イニングを投げ、127奪三振を記録。11勝3敗、防御率2.10だった。この時の彼は速球とスプリッターで支配するタイプの投手であり、エプラーはそれだけの価値がセンガにはあると強く推薦したようだ」

 はたして、日本球界屈指の剛腕は、念願のメジャーでいかなる投球を披露するのか。正式発表が待たれるところではあるが、メッツという強豪球団での活躍は実に興味深いところだ。

構成●THE DIGEST編集部

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