大谷翔平、鈴木誠也、村上宗隆。来たるWBCで日本代表の4番を打つのは誰になるだろうか? この3人のなかでは、2021年にメジャーで本塁打王を争った大谷が最強打者であるのは間違いない。4番=チーム最強打者という旧来の価値観であれば、大谷を据えることになる。
しかし、22年にエンジェルスで大谷は2試合しか4番に入っていない。もう一人の強打者であるマイク・トラウトに至っては0試合で、代わりに2番を100試合打っていた。大谷の打順も1番32試合、2番40試合、3番79試合。メジャーでは最強打者が2番を打つケースが多いことが、この数字からも読み取れる。3番よりも打順が回ってくる回数が多く、1番よりも走者を置いて打席に入る確率が高い2番に、最も頼りになる打者を置くのは理に適っている。
【動画】村上宗隆が強化試合3戦連発となる豪快な一発! 豪州戦ハイライト
強打者の少ないチームなら、2番に小技の得意な選手を置く意味もあるだろうし、栗山英樹監督もつなぐ野球を標榜している。だが、長打力のある打者が揃う日本代表ではその必要性は薄い。バントや進塁打でわざわざアウトを献上せずとも、上位に打てる選手を並べるほうが得点効率は高くなるからだ。もちろん状況次第ではつなぐバッティングや、足を使った攻撃も必要かもしれないが、最初からそのような作戦を想定して打線を組むことはない。
そうであれば、WBCでも大谷は2番を打たせるのがベストだろう。3・4番は左右のバランスを考えれば3番鈴木、4番村上となる。入れ替えても問題ないが、WBCではワンポイントリリーフの起用も可能なので、ジグザグ打線のほうがよさそうだ。
では、大谷の前を打つ1番は誰がふさわしいか。最も必要な要素は出塁能力であり、足の速さは必ずしも求められない。いくら俊足でも塁に出られなければ意味はないし、2番=送りバントという作戦を採らないのであればなおさらだ。
22年の出塁率は、セ・リーグの1位が村上の.458で、パ・リーグは吉田正尚の.447。だが吉田はレッドソックスへの移籍1年目とあって、WBCへの参加は流動的だ。仮に出場しないとなれば、規定打席不足ながら.418を記録していた近藤健介が適任だろう。粘りに粘って出塁するスタイルは、球数制限のあるWBCでより生きそうだ。メジャーリーガーで参加する可能性があると言われていたスティーブン・クワン(ガーディアンズ)も、22年はルーキーながら.373の高出塁率をマークしていたので面白い存在だったが、残念ながら日本代表としての資格が認められそうもない。
しかし、22年にエンジェルスで大谷は2試合しか4番に入っていない。もう一人の強打者であるマイク・トラウトに至っては0試合で、代わりに2番を100試合打っていた。大谷の打順も1番32試合、2番40試合、3番79試合。メジャーでは最強打者が2番を打つケースが多いことが、この数字からも読み取れる。3番よりも打順が回ってくる回数が多く、1番よりも走者を置いて打席に入る確率が高い2番に、最も頼りになる打者を置くのは理に適っている。
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強打者の少ないチームなら、2番に小技の得意な選手を置く意味もあるだろうし、栗山英樹監督もつなぐ野球を標榜している。だが、長打力のある打者が揃う日本代表ではその必要性は薄い。バントや進塁打でわざわざアウトを献上せずとも、上位に打てる選手を並べるほうが得点効率は高くなるからだ。もちろん状況次第ではつなぐバッティングや、足を使った攻撃も必要かもしれないが、最初からそのような作戦を想定して打線を組むことはない。
そうであれば、WBCでも大谷は2番を打たせるのがベストだろう。3・4番は左右のバランスを考えれば3番鈴木、4番村上となる。入れ替えても問題ないが、WBCではワンポイントリリーフの起用も可能なので、ジグザグ打線のほうがよさそうだ。
では、大谷の前を打つ1番は誰がふさわしいか。最も必要な要素は出塁能力であり、足の速さは必ずしも求められない。いくら俊足でも塁に出られなければ意味はないし、2番=送りバントという作戦を採らないのであればなおさらだ。
22年の出塁率は、セ・リーグの1位が村上の.458で、パ・リーグは吉田正尚の.447。だが吉田はレッドソックスへの移籍1年目とあって、WBCへの参加は流動的だ。仮に出場しないとなれば、規定打席不足ながら.418を記録していた近藤健介が適任だろう。粘りに粘って出塁するスタイルは、球数制限のあるWBCでより生きそうだ。メジャーリーガーで参加する可能性があると言われていたスティーブン・クワン(ガーディアンズ)も、22年はルーキーながら.373の高出塁率をマークしていたので面白い存在だったが、残念ながら日本代表としての資格が認められそうもない。