プロ野球

【どこよりも早い2023ドラフト候補ランキング│21~30位】三拍子揃った履正社・西、伸びしろ十分のNTT東日本・片山に注目<SLUGGER>

西尾典文

2023.01.02

高校時代から注目を集めていた片山。昨年は都市対抗野球にも出場した。写真:THE DIGEST写真部

 2022年のドラフト会議が終わってまだ2ヵ月余り。だが、プロ野球12球団のスカウトたちはすでに23年のドラフトに照準を定めている。年間400試合以上もアマチュア野球を取材するスポーツライターの西尾典文氏が、現時点での23年ドラフト候補ランキングを選定した.た。今回は21~30位を紹介する。

▼30位:蒔田稔[投手・明治大]
(まきた・みのる/右投右打/九州学院高)

 今年の東京六大学を代表する右腕。3年春は4勝をマークしてベストナインを受賞すると、秋は少し調子を落としたものの明治神宮大会では復調の兆しを見せ、チームの優勝にも貢献した。大学の先輩である柳裕也(中日)を彷彿とさせるフォームで、ストレートは柳以上の威力を感じる。制球が安定しており、投げる以外のプレーも高レベルで、総合力は大学トップクラスだ。
タイプ診断:#先発タイプ

▼29位:武内涼太[投手・星稜高]
(たけうち・りょうた/右投右打)

 北信越ではナンバーワンの呼び声高い本格派右腕。入学直後から大器と評判で、昨年は春夏連続で甲子園に出場し、夏には145キロもマークしている。秋は少し出遅れ、北信越大会では初戦で敗れたものの、それでもボール自体は素晴らしいものがあった。目標と語る奥川恭伸(ヤクルト)にイメージが重なるフォームで、変化球のレベルも高い。春は完全に復調した姿を見せてくれることを期待したい。
タイプ診断:#スーパー1年生 #フォーム◎
 
▼28位:萩原義輝[捕手・流通経済大]
(はぎはら・よしあき/右投左打/東海大相模高)

 東京新大学野球で注目を集める強打の捕手。東海大相模では控えだったが、大学で攻守ともに大きく成長し1年秋から不動の正捕手として活躍している。セカンド送球はコンスタントに1.8秒台をマークし、コントロールも安定。打撃も抜群のパンチ力が魅力で、昨年は大学選手権でも一発を放った。大学生捕手では進藤勇也(上武大)に次ぐ存在と言えるだろう。
タイプ診断:#強打の捕手 #高校時代は控え

▼27位:西稜太[外野手・履正社高]
(にし・りょうた/右投左打)

 高いレベルで三拍子揃った今年の高校球界を代表する外野手。トップを作る形に無駄な動きがなく、スムーズに強く引っ張ることができる。高いミート力に加えて長打力もアップし、秋の近畿大会では2試合でホームランとスリーベースを含む4安打を放った。センターの動きの良さと強肩も目立ち、外野手としての総合力は全国でも屈指の存在だ。
タイプ診断:#三拍子 #強打の外野手

▼26位:松浦佑星[遊撃手・日本体育大]
(まつうら・ゆうせい/右投左打/富島高)

抜群のスピードが魅力の内野手。1年秋はショート、3年秋はセカンドでベストナインを受賞している。守備範囲の広さは抜群で、小柄だが肩の強さも申し分ない。打撃も年々力強さがアップしており、一瞬の隙を突いて次の塁を狙う走塁も大きな魅力だ。リードオフマンタイプの大学生ではトップクラスの存在である。
タイプ診断:#スピードスター #二遊間
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国学院大・武内は順調に成長すれば1位指名の可能性も