来る3月に6年ぶりに開催されるワールドベースボールクラシック(WBC)。過去5大会以上に多くのスター選手の参加が予想されている。そうしたなかで、日本代表と東京ドームで開催される1次ラウンドで激突する韓国代表の存在も興味深い。
現地時間1月4日にKBO(韓国野球委員会)は最終リスト30人を発表。22年のKBOリーグでMVPに輝いた好打者イ・ジョンフや東京五輪でも活躍したカン・ベクホなど国内の有力選手に加え、キム・ハソン、チェ・ジマン、韓国系アメリカ人のトミー・エドマンという3人のメジャーリーガーも選出し、初の“世界制覇”への意欲を感じさせる豪華な顔ぶれとなった。
無論、各国のチームが国際舞台において奮起するのは、それなりの“見返り”があるからに他ならない。そして何よりもボーナスは魅力となる。韓国の場合、優勝すれば10億ウォン(約1億1000万円)、準優勝で7億ウォン(約7700万円)、4強進出で3億ウォン(約3300万円)がKBOから選手たちへ支給される。
また、韓国の選手たちにとっては、兵役が免除されるかどうかも気になるところだろう。日刊紙『朝鮮日報』によれば、WBCの場合においては、「基本的には優勝したとしても免除される特典はない」という。
しかし、仮に初優勝を果たせば、世論によっては例外が認められる可能性もある。
2006年の第1回大会でベスト4に進出した際には、国内で「兵役を免除すべきだ」と政府への打診が相次いだ。それにより兵役法施行令は改正され、当時の代表で主力となった11人の選手が特例を認められた。
ただ、この特例はすでに撤廃されている。認可された直後に一部で「兵役恩恵の濫発ではないか」という批判が起きると、他のマイナースポーツとの公平性を求める声が噴出。これを受けて政府は2007年12月に兵役法施行令からサッカーのワールドカップにおけるベスト16進出とWBCでのベスト4進出による兵役免除の特例条項は破棄していたのである。
ゆえに現時点で兵役が免除されるのは、「五輪の銅メダル以上、アジア大会は金メダルだけ」である。仮にWBCを優勝しても特例が認められない可能性の方が高いのである。しかし、ころころと対象が変わってきた過去の例から言えば、世論次第では法改正がされる可能性もゼロではなさそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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また、韓国の選手たちにとっては、兵役が免除されるかどうかも気になるところだろう。日刊紙『朝鮮日報』によれば、WBCの場合においては、「基本的には優勝したとしても免除される特典はない」という。
しかし、仮に初優勝を果たせば、世論によっては例外が認められる可能性もある。
2006年の第1回大会でベスト4に進出した際には、国内で「兵役を免除すべきだ」と政府への打診が相次いだ。それにより兵役法施行令は改正され、当時の代表で主力となった11人の選手が特例を認められた。
ただ、この特例はすでに撤廃されている。認可された直後に一部で「兵役恩恵の濫発ではないか」という批判が起きると、他のマイナースポーツとの公平性を求める声が噴出。これを受けて政府は2007年12月に兵役法施行令からサッカーのワールドカップにおけるベスト16進出とWBCでのベスト4進出による兵役免除の特例条項は破棄していたのである。
ゆえに現時点で兵役が免除されるのは、「五輪の銅メダル以上、アジア大会は金メダルだけ」である。仮にWBCを優勝しても特例が認められない可能性の方が高いのである。しかし、ころころと対象が変わってきた過去の例から言えば、世論次第では法改正がされる可能性もゼロではなさそうだ。
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