偉才を発揮し続ける二刀流スターの殿堂入りはあるのだろうか。
1月6日に野球日本代表・侍ジャパンの先行メンバー12名が発表され、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平がメンバー入りした。メジャーリーグ(MLB)の舞台で輝きを放ち続ける二刀流にかかる期待は、日本だけでなく米球界も変わらないようだ。
現地7日、MLB公式サイト『MLB.com』のマイク・ペトリエロ記者は早くも「2023年に活躍する殿堂入り選手たち」と題した記事を掲載。今シーズン、MLBの殿堂入りする選手は誰なのかを予想している。そのなかに、エンジェルスの大谷を候補選手に挙げているのだ。
同記者は「オオタニはベーブ・ルースができなかったことをしており、2018年のトミー・ジョン手術で出世が中断されたものの、現在まで3つのシーズンで優れた成績を送っている」と指摘する。
事実、ペトリエロ記者の言う通り、28歳の渡米後の成績は異彩を放っている。二刀流という異次元のパフォーマンスを実現している点もそうだが、MLBの一流プレーヤーに相応しい数字を大谷は投打両面で残し続けている。
まず、大谷はメジャー1年目の2018年に新人王を獲得。2001年のイチロー(シアトル・マリナーズ)以来、日本人では17年ぶり4人目のタイトルだった。
前年オフに日本ハムからポスティングシステムを利用してメジャーに移籍した大谷は、打者として打率.285、22本塁打、61打点、10盗塁。投手としても10試合に先発して4勝2敗、防御率3.31の成績を残し、同一シーズンにおける「10試合登板、20本塁打、10盗塁」はメジャー史上初の快挙だった。
2021年はアメリカン・リーグMVPに満票で選ばれた。日本人の受賞は2001年のイチロー以来、20年ぶり2度目。言わずもがな、この年の二刀流は歴史的な活躍を見せた。打者として打率.257、46本塁打、100打点、26盗塁を記録。投手では9勝2敗、防御率3.18、156奪三振をマークした。
チームが勝率5割に満たず、負け越していた中で圧倒的な記録が評価されたなかでの
MVP受賞は価値が高い。また、この年は大きなケガもなく、初めてフルシーズンを戦い抜いた。
2022年はアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)との激しいMVP争いを演じ、最終的に2位で2年連続MVPは逃したが、サイ・ヤング賞争いで4位になるなど、投打で二刀流はさらなる進化を遂げたシーズンだった。
打者として打率.273、34本塁打(リーグ4位)、95打点(リーグ7位)、11盗塁。投手としても15勝(リーグ4位)、防御率2.33(リーグ4位)、219奪三振(リーグ3位)をマーク。メジャー5年目で規定投球回と規定打席を“ダブル達成”。1903年以降の近代野球では史上初で、元祖二刀流のベーブ・ルースでさえクリアできなかった偉業を達成した。
「ショウヘイ・オオタニが殿堂入り投票リストに載るほど、長く十分に活躍すれば投票者は誰もやっていないことを成し遂げたというだけで、彼に特別な後押しをする可能性も高いだろう。オオタニには比較対象がいないため、殿堂入りのハードルが少し低くなるかもしれない」
はたして、28歳の日本人は歴史あるMLBの殿堂に名を刻む日は来るのだろうか。今年も稀代の二刀流から目が離せない。
構成●THE DIGEST編集部
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1月6日に野球日本代表・侍ジャパンの先行メンバー12名が発表され、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平がメンバー入りした。メジャーリーグ(MLB)の舞台で輝きを放ち続ける二刀流にかかる期待は、日本だけでなく米球界も変わらないようだ。
現地7日、MLB公式サイト『MLB.com』のマイク・ペトリエロ記者は早くも「2023年に活躍する殿堂入り選手たち」と題した記事を掲載。今シーズン、MLBの殿堂入りする選手は誰なのかを予想している。そのなかに、エンジェルスの大谷を候補選手に挙げているのだ。
同記者は「オオタニはベーブ・ルースができなかったことをしており、2018年のトミー・ジョン手術で出世が中断されたものの、現在まで3つのシーズンで優れた成績を送っている」と指摘する。
事実、ペトリエロ記者の言う通り、28歳の渡米後の成績は異彩を放っている。二刀流という異次元のパフォーマンスを実現している点もそうだが、MLBの一流プレーヤーに相応しい数字を大谷は投打両面で残し続けている。
まず、大谷はメジャー1年目の2018年に新人王を獲得。2001年のイチロー(シアトル・マリナーズ)以来、日本人では17年ぶり4人目のタイトルだった。
前年オフに日本ハムからポスティングシステムを利用してメジャーに移籍した大谷は、打者として打率.285、22本塁打、61打点、10盗塁。投手としても10試合に先発して4勝2敗、防御率3.31の成績を残し、同一シーズンにおける「10試合登板、20本塁打、10盗塁」はメジャー史上初の快挙だった。
2021年はアメリカン・リーグMVPに満票で選ばれた。日本人の受賞は2001年のイチロー以来、20年ぶり2度目。言わずもがな、この年の二刀流は歴史的な活躍を見せた。打者として打率.257、46本塁打、100打点、26盗塁を記録。投手では9勝2敗、防御率3.18、156奪三振をマークした。
チームが勝率5割に満たず、負け越していた中で圧倒的な記録が評価されたなかでの
MVP受賞は価値が高い。また、この年は大きなケガもなく、初めてフルシーズンを戦い抜いた。
2022年はアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)との激しいMVP争いを演じ、最終的に2位で2年連続MVPは逃したが、サイ・ヤング賞争いで4位になるなど、投打で二刀流はさらなる進化を遂げたシーズンだった。
打者として打率.273、34本塁打(リーグ4位)、95打点(リーグ7位)、11盗塁。投手としても15勝(リーグ4位)、防御率2.33(リーグ4位)、219奪三振(リーグ3位)をマーク。メジャー5年目で規定投球回と規定打席を“ダブル達成”。1903年以降の近代野球では史上初で、元祖二刀流のベーブ・ルースでさえクリアできなかった偉業を達成した。
「ショウヘイ・オオタニが殿堂入り投票リストに載るほど、長く十分に活躍すれば投票者は誰もやっていないことを成し遂げたというだけで、彼に特別な後押しをする可能性も高いだろう。オオタニには比較対象がいないため、殿堂入りのハードルが少し低くなるかもしれない」
はたして、28歳の日本人は歴史あるMLBの殿堂に名を刻む日は来るのだろうか。今年も稀代の二刀流から目が離せない。
構成●THE DIGEST編集部
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