猛虎の剛腕にかける期待は高まるばかりだ。
現地1月11日に、阪神タイガースからポスティングシステムを利用してメジャーリーグのオークランド・アスレティックスと1年契約を結んだ藤浪晋太郎である。球団でも公式発表され、「シンタロウ・フジナミは、阪神タイガースで10シーズンで、57勝54敗、防御率3.41の成績を残し、オークランドに入団する」と28歳の右腕の加入を歓迎している。
さらに14日には、アスレティックスの公式ツイッターに球団カラーの緑のユニフォームを着た藤浪の合成写真に「藤浪晋太郎選手、アスレチックスにようこそ」と日本語を綴り、早くも熱烈なおもてなしを受けている。
【画像】「藤浪晋太郎選手、ようこそ」アスレティックスが公開したユニークな紹介はこちら
地元だけでなく、他の米メディアも藤浪に対する熱視線は止むことはない。スポーツラジオ局『Sactown Sports 1140』のジョセフ・ヤロス記者は、近年コントロールに難があった藤浪が昨シーズン見違えるような制球力を見せていると指摘し、「彼は昨季10試合の先発を含む16試合で3勝5敗、防御率3.38、被打率.240だったが、66.2イニングを投げて四球はわずか21個、9イニングあたりの平均与四球は2.8個で、これは自己最少記録である」と先発としての活躍に期待を込める。
別の米メディア『The Athletic』はNPBオールスターに3回選出された経歴を持つスター投手だと紹介し、阪神では先発とリリーフの両方を経験した貴重な右腕だと説明している。同社のスカウティングレポートによると、「フジナミはアウトピッチである改良型スプリッターだ。2つの変化球(スライダー、スプリット)で働く非常に効果的なリリーバーになる可能性がある」とリリーフでの起用が濃厚と見ている。
その理由として、昨季はコントロールが改善されて先発を数回任されたとはいえ、シーズンの大半を2軍で過ごしたことを見逃しておらず、「過去のコントロール難の問題を考えると、彼はここでロングリリーフとして働く可能性が高いが、クローザーとして活躍する可能性もある」と起用法には幅広い可能性があると記述している。
加えて同レポートの『フジナミがA'sにもたらすもの』という項目については、NPBで先発とリリーフの両方で堅実なキャリアを歩んできたと概ね評価しており、昨シーズンの藤浪のピッチングを詳細に分析した結果、先発として起用されるだろうが、ブルペンでの経験を生かし、ハードワークなリリーフ投手としてチームを助けるかもしれないと結論付けている。
「フジナミの昨季は66.2イニングを投げて防御率3.38、奪三振65、与四球21。ウエスタンリーグ(2軍)では40.2イニングを投げて、防御率1.77、奪三振50、与四球15を記録している。A'sは、この右腕が直近ではリリーフとして起用されていたにも関わらず、先発投手にする可能性がある。彼は 100 マイル(約161キロ)の速球と2つの変化球(スライダーとスプリット)を持っているからだ」
「フジナミは、トレードで獲得したカイル・ミューラー、フリーエージェントで加入したドリュー・ルシンスキーに続く、今オフA's 3人目の大型補強選手である。彼らの他に先発ローテーション候補にはコール・アービン、ポール・ブラックバーン、ケン・ワルディチュク、JPシアーズ、エイドリアン・マルティネス、アダム・オラー、ジェームズ・カプリリアンなどが加わる」
はたして藤浪はA'sで、どんな役割を与えられるのだろうか。アスレティックスのゼネラルマネージャーを務めるデビッド・フォースト氏は、現地1月17日の記者会見で藤浪を紹介する予定だという。いよいよ、猛虎の剛腕がメジャーの強打者たちと対決する。
構成●THE DIGEST編集部
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現地1月11日に、阪神タイガースからポスティングシステムを利用してメジャーリーグのオークランド・アスレティックスと1年契約を結んだ藤浪晋太郎である。球団でも公式発表され、「シンタロウ・フジナミは、阪神タイガースで10シーズンで、57勝54敗、防御率3.41の成績を残し、オークランドに入団する」と28歳の右腕の加入を歓迎している。
さらに14日には、アスレティックスの公式ツイッターに球団カラーの緑のユニフォームを着た藤浪の合成写真に「藤浪晋太郎選手、アスレチックスにようこそ」と日本語を綴り、早くも熱烈なおもてなしを受けている。
【画像】「藤浪晋太郎選手、ようこそ」アスレティックスが公開したユニークな紹介はこちら
地元だけでなく、他の米メディアも藤浪に対する熱視線は止むことはない。スポーツラジオ局『Sactown Sports 1140』のジョセフ・ヤロス記者は、近年コントロールに難があった藤浪が昨シーズン見違えるような制球力を見せていると指摘し、「彼は昨季10試合の先発を含む16試合で3勝5敗、防御率3.38、被打率.240だったが、66.2イニングを投げて四球はわずか21個、9イニングあたりの平均与四球は2.8個で、これは自己最少記録である」と先発としての活躍に期待を込める。
別の米メディア『The Athletic』はNPBオールスターに3回選出された経歴を持つスター投手だと紹介し、阪神では先発とリリーフの両方を経験した貴重な右腕だと説明している。同社のスカウティングレポートによると、「フジナミはアウトピッチである改良型スプリッターだ。2つの変化球(スライダー、スプリット)で働く非常に効果的なリリーバーになる可能性がある」とリリーフでの起用が濃厚と見ている。
その理由として、昨季はコントロールが改善されて先発を数回任されたとはいえ、シーズンの大半を2軍で過ごしたことを見逃しておらず、「過去のコントロール難の問題を考えると、彼はここでロングリリーフとして働く可能性が高いが、クローザーとして活躍する可能性もある」と起用法には幅広い可能性があると記述している。
加えて同レポートの『フジナミがA'sにもたらすもの』という項目については、NPBで先発とリリーフの両方で堅実なキャリアを歩んできたと概ね評価しており、昨シーズンの藤浪のピッチングを詳細に分析した結果、先発として起用されるだろうが、ブルペンでの経験を生かし、ハードワークなリリーフ投手としてチームを助けるかもしれないと結論付けている。
「フジナミの昨季は66.2イニングを投げて防御率3.38、奪三振65、与四球21。ウエスタンリーグ(2軍)では40.2イニングを投げて、防御率1.77、奪三振50、与四球15を記録している。A'sは、この右腕が直近ではリリーフとして起用されていたにも関わらず、先発投手にする可能性がある。彼は 100 マイル(約161キロ)の速球と2つの変化球(スライダーとスプリット)を持っているからだ」
「フジナミは、トレードで獲得したカイル・ミューラー、フリーエージェントで加入したドリュー・ルシンスキーに続く、今オフA's 3人目の大型補強選手である。彼らの他に先発ローテーション候補にはコール・アービン、ポール・ブラックバーン、ケン・ワルディチュク、JPシアーズ、エイドリアン・マルティネス、アダム・オラー、ジェームズ・カプリリアンなどが加わる」
はたして藤浪はA'sで、どんな役割を与えられるのだろうか。アスレティックスのゼネラルマネージャーを務めるデビッド・フォースト氏は、現地1月17日の記者会見で藤浪を紹介する予定だという。いよいよ、猛虎の剛腕がメジャーの強打者たちと対決する。
構成●THE DIGEST編集部
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