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「オオタニと同じ天才だった」アスレティックス藤浪晋太郎の実力に米メディア懐疑的も「先発の柱として」期待寄せる

THE DIGEST編集部

2023.01.12

MLBアスレティックス入りが決まった阪神の藤浪。憧れのメジャーの舞台に踏み出す。写真:THE DIGEST写真部

MLBアスレティックス入りが決まった阪神の藤浪。憧れのメジャーの舞台に踏み出す。写真:THE DIGEST写真部

 28歳の剛腕の新天地が、ようやく決まった。

 阪神タイガースからポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指していた藤浪晋太郎がオークランド・アスレティックスと1年契約で合意したと、現地11日にMLB公式サイト『MLB.com』が報じた。
【動画】メジャーへの決意!猛虎のエース・藤浪晋太郎の甲子園の足跡をチェック

 同サイトによると、最初に報じたのは米スポーツ専門局『ESPN』のジェフ・パッサン記者で、28歳の右腕にはこれまで複数の球団が関心を寄せていた。アスレティックスは藤浪を先発ローテーションに加える予定であり、それが彼の決断に大きな影響を与えたかもしれないと記載している。

『MLB.com』のマルティン・ガレゴス記者は、藤浪について「シンタロウ・フジナミの投球は、100マイル(約161キロ)の速球と、90マイル前半のスプリッター、そして鋭いスライダーの3球種が特徴だ」と評価する。加えて「ショウヘイ・オオタニと同じドラフト1位投手として高く評価された彼は、高校卒業後にNPBに飛躍し、すぐに優秀な成績を収めた」と同地区のロサンゼルス・エンジェルスに所属する大谷翔平との“同学年”に注目している。
 
 藤浪の移籍ニュースには、国内外の移籍情報を発信し続けている米専門メディア『MLB Trade Rumors』も見逃していない。同メディアのスティーブ・アダムス記者は「フジナミは、オオタニと同じドラフト1位クラスで高校では天才だった」と評している。

 続けて「19歳のルーキーとして、高卒1年目でタイガースの先発ローテーションに入り、137回2/3イニングを投げ、防御率2.75だった。セ・リーグのオールスターに4年連続で選出されるなど、数年にわたり目覚ましい成績を残した」とNPBでの輝かしい実績を説明している。

 しかし、「憂慮された制球難が徐々に顔をのぞかせ、2017~21年のスランプで彼の株は急落した」と制球難により、ここ数年は苦しんでいたと付け足している。その上で「2022年はフジナミにとってルネサンス(復活)と言えるシーズンになった。剛腕は防御率3.38をマークし、特筆すべきは四球率が自己ベストの7.6%だった」と課題だったコントロールが改善したと再評価している。

 注目の起用法について、アダムス記者は「コール・アービン、ポール・ブラックバーン、その他大勢の先発ローテーションに入る」と先発での役割に期待を寄せている。

「オークランドは、韓国球界で素晴らしい活躍をした右腕ドリュー・ルシンスキーとフジナミを、アービンとブラックバーンの次に先発の柱として位置することになりそうだ。少なくとも、同球団がシーズン序盤に先発ローテーションを6人で採用する可能性はあるが、正確にはスプリングトレーニング中に、先発陣のコンディションとパフォーマンスの両方に依存することになるであろう」

 去年12月にポスティング申請手続きがMLB機構に受理されてから約1か月。年を越して、ようやく新チームが決まった藤浪。憧れのメジャーリーグに、猛虎のエースがいよいよ足を踏み入れる。

構成●THE DIGEST編集部

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