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プロ野球

「大事なのは下半身ファースト」西武の高卒ルーキー山田陽翔が初のブルペン入りで見せた“泰然自若”<SLUGGER>

岩国誠

2023.01.23

力強くボールを投げ込む山田。最速149キロのストレートで甲子園を沸かせた姿が思い出される。写真:岩国誠

力強くボールを投げ込む山田。最速149キロのストレートで甲子園を沸かせた姿が思い出される。写真:岩国誠

 西武が昨年のドラフト5位で指名した山田陽翔が22日、所沢市内の球団室内練習場ライオンズトレーニングセンターで初めてブルペン入りした。同3位の野田海人捕手を立たせたまま、ストレートのみ32球を投げた。

 新人合同自主トレも第4クールに突入した。17日に自主トレが公開されてから、この日が初の日曜日とあって、多くのファンが見学に訪れた。

 まず、西武の10人の新人たちはCAR3219フィールドでウォーミングアップやランメニューに取り組んだ。その後、投手組の山田はドラフト4位の青山美夏人、育成ドラフト3位の三浦大輝とともにキャッチボールに入った。下半身を意識しながら、駒月仁人ブルペン捕手を相手に一球一球を丁寧に投げていた。途中からキャッチボールの相手が野手メニューを終えた野田に代わると、山田は20メートルほどに距離を縮め、さらに投球に力を込めた。

「寒かったので、しっかり温めてから(ブルペンに)行きたかったので、少し強めになりました」
 
 一球ごとに起こる数々のシャッター音。中には自作の応援ボードを掲げるファンの姿も見られた。キャッチボールを終え、野田と共に室内練習場へ向かう時には、ファンも一緒に移動した。以前「人に見られるのは好き」と話していたが、室内練習場へとつながる橋を見上げるファンに向かって手を振る姿は、元センバツ準優勝投手のスター性を感じさせた。

 その足でブルペンへ入って肩慣らしを終えると、ここでも下半身に意識をおきながら、野田の構えるミットへ丁寧に投げ込んだ。新人合同自主トレ初日には、マウンドの硬さを気にしていた山田だが、その踏み心地はどうだったのだろうか。

「マウンドは硬かったのですが、今日を迎える前からブルペンでシャドーピッチングを重ねていたので、思った通りの感じで投げることができました。自分が思っている以上に下半身主導で投げられていたので、そのあたりは良かったかなと思います」
 
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