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エ軍売却中止は大谷翔平の移籍に拍車をかける!?「スポーツ界の歴史上最大の入札戦争に火をつける」

THE DIGEST編集部

2023.01.25

モレノオーナーの球団売却中止は二刀流・大谷の去就に、今後どんな影響を与えるのだろうか。(C)Getty Images

モレノオーナーの球団売却中止は二刀流・大谷の去就に、今後どんな影響を与えるのだろうか。(C)Getty Images

 二刀流の去就に、どんな影響を及ぼすのだろうか。

 現地時間1月23日、大谷翔平が所属するロサンゼルス・エンジェルスのオーナー、アート・モレノ氏は球団売却を中止し、2023年シーズン以降も継続して同氏がチームを保有すると発表した。

 球団声明によると「我々はまだやり残したことがあり、そして球団とファンにとって今後プラスな影響を与えることができると(売却の)プロセスを通じて明確になった。今オフの取り組みで総年俸は球団記録を更新し、ファンにワールドシリーズ優勝をもたらすという目標を達成したいと考えている。我々はエンジェルス・ベースボールの次なる章に興奮している」とモレノ氏はコメントしている。

 今季終了後にフリーエージェント(FA)となる大谷の引き留めには、巨額の資金力を持つ新オーナー誕生が唯一の道とも見られていた。FAでの争奪戦となればエンジェルスの苦戦は必至で、大谷移籍の可能性は高くなったと言わざるを得ない。

 無論、複数のメディアはモレノオーナーの決断が大谷の去就に大きな影響を与えると予測している。米メディア「SI.com」のノア・カムラス記者は「間違いなく状況を変える」と断言する。同記者は「エンジェルスを売却しないというアート・モレノ氏の決断から来る疑問は山ほどあるが、チームの現在と未来に影響を与える最大の関心は、ショウヘイ・オオタニにとって何を意味するのかということだ」と言及する。

 カムラス記者は、少なくとも8球団はすでに来年オフに向けてオオタニをリンクするだろうと予想。「彼の価値は、おそらく我々が今まで見てきたものとは違ってくる。オオタニはおそらくMLB、そしてスポーツ界の歴史の中で最大の入札戦争に火をつける」との見解を示している。

 さらに、大谷獲得へ興味を示す他球団を同記者はロサンゼルス・ドジャース、サンディエゴ・パドレス、ニューヨーク・メッツらを挙げ、「これらのオーナーは勝つためなら何でもするという姿勢を示してきた。モレノ氏が同じ意欲を見せなければ、オオタニのアナハイムでの在任期間は最終年を迎えることになるかもしれない」と綴っている。
 
 MLB公式サイト『MLB.com』のアンソニー・カストロビンス記者は「来年最も興味深いフリーエージェント選手」と題した記事のなかで「明らかに大谷は2つのポジション(投手と打者)で最も興味深いフリーエージェント選手のひとりである」と23年シーズンオフのFA市場最大の目玉選手だと断言し、大谷獲得には専門記者らも予想できない巨額金額に発展すると次のように述べている。

「オオタニには野球界初の5億ドルの男になる可能性が浮かんでいる。彼はこの2年間で、先発投手とDH(指名打者)両方での役割を非常に高いレベルで果たすことができると証明してきた。そして間もなく、彼はそのような報酬を受け取ることになるだろう」

 はたして稀代の二刀流の去就は、どんな結末になるのだろうか。28歳の日本人を巡る巨額のマネーゲームの行方が注目される。

構成●THE DIGEST編集部

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