「二刀流スター争奪戦」はすでに激化の様相を呈している。

　ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平が2023年シーズン終了後、フリーエージェント（FA）を迎えることで、獲得を目論む各球団の思惑が伝えられている。昨シーズン中より、大谷の移籍先候補として挙げられてきたロサンゼルス・ドジャースやニューヨーク・メッツの他、今月にはサンディエゴ・パドレスも強い関心を示していることが報じられた。近年、大型補強を続けている同球団は昨季、２シーズンぶりのポストシーズン進出を果たし、今オフも積極的に新戦力を獲得している。

 【動画】片手で打った瞬間の確信弾！ 大谷翔平が放った驚異の特大アーチをチェック 　巨額契約が予想されている大谷の争奪戦は、MLB屈指の資金力を誇るパドレスが加わるとなればさらに熾烈を増すことは確実。そしてそれを裏付けるように、現地では早くも専門メディアが警戒心を募らせているようだ。

　パドレスの情報を発信する『Friars On Base』は現地時間１月20日、2023年オフのFA選手の話題を扱う特集記事を配信。その中で「パドレスは次のオフシーズン、ショウヘイ・オオタニ獲得に『全力』で取り組む」「エンジェルスのメガスターはドジャース移籍が有力」などと見解を示している。

　その上で「メッツも目が離せないチームである。また、シアトル・マリナーズも注目のクラブだ。オオタニが国際フリーエージェントだった頃、シアトルは移籍先候補に挙がっていたのを覚えているだろうか」として、ライバルとなる球団名を並べた。

　さらに「サンディエゴもそのリストに入っており、AJプレラー氏はこの二刀流のスーパースターに対する組織の関心を再検討する用意があるようだ」としてパドレスも獲得の意思があると記している。

　同メディアは「このライバル関係は、レギュラーシーズンでドジャースがパドレスを上回り、地区シリーズではサンディエゴがロサンゼルスを退けたことですでに沸点に達している」と指摘。加えて「ナ・リーグ西地区のライバル同士がオオタニを巡って争うことは、ライバル関係に新たな一章を加えることになるだろう」とグラウンド内外で激しい争いとなると見通している。

　そしてトピックは以下の一文で締め括られている。

「もしプレラーがオオタニとの契約を成功させたら、ペトコパークの外に彼の銅像を建てるべきだ」

　大谷の加入を望む各球団の思惑が今後、どのように働いてくるのか。再契約の可能性を残すエンジェルスも含め、シーズン中からそれぞれの動向には要注目だ。

構成●THE DIGEST編集部
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