1月25日、『Prime Video(プライム・ビデオ)』は3月8日から開幕する野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する日本代表の全試合をライブ配信すると発表した。
会見発表には、『Prime Video』で解説を務める第1回WBC優勝メンバーである里崎智也氏と福留孝介氏が登壇。さらには、侍ジャパンを率いる栗山英樹監督がビデオメッセージで登場。開幕が近づくWBCに向け、同監督は意気込みを語った。
まず栗山監督は、過去2大会に比べ、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)、ダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)、鈴木誠也(シカゴ・カブス)など現役メジャーリーガーが参加できた今大会は大きなプラスだと強調し「勝ち切る」と語気を強める。
「3月9日の本番に向けて、本当は全部メジャーリーガーをうまく使えるようにしてあげたいんですけど、日本の野球にとって彼らが参加してくれるというのは、本当に意味がある。これからの野球にとっても、大きな意味もあると思います。その大きな意味を皆さんの前で見せるためには勝ち切らないと伝わらない。とにかく勝ち切れるようにしたい」
参加したメジャーリーガーのなかでも、栗山監督を最も感動させたのは、吉田正尚(ボストン・レッドソックス)だと明かす。29歳の強打者は、昨年12月オリックスからポスティングシステムを利用してレッドソックスと5年総額9000万ドル(約119億円)で契約した。
栗山監督は、メジャー1年目の吉田が環境も変わり調整に苦しむと思い「(メジャーの)オープン戦に全部出る方がいいに決まっている」と代表辞退も覚悟していたそうだが、本人と話を重ねていくと「(吉田が)『WBCは僕の夢なんです』と言ってくれた。その思いというのは、日本の野球のことを、自分のことだけでなく考えてくれている。すごい感動した」と、吉田の心意気に胸が打たれたという。
注目の代表メンバー30人については、どんな顔ぶれになるのか。期限が迫るなか「あと細かいところのチームのバランスなので、誰が選ばれても、皆さんの驚くようなことはないと思う」と語り、メンバー選考は最終局面まで来ていると話す。
「どういう組織の形が一番勝ちやすいか、細かいところをしっかりギリギリまで考えて発表します。勝ち切った人たちも本当に必死になってやった。そういう先輩方に"頑張りました"と思ってもらえるようにしっかり頑張ります」
6年ぶりに開催されるWBCで、侍ジャパンは一体どんな戦いを見せるのか。栗山監督は「久々にあれだけ(一流)の選手たちが集まった大会になったので、野球人としては嬉しくてしょうがない。だからこそ、勝ちにいきたいと思います」と力強く締めた。
2009年以来、遠ざかっている"世界一"奪還へ――。侍の出陣は、もうまもなくだ。
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
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会見発表には、『Prime Video』で解説を務める第1回WBC優勝メンバーである里崎智也氏と福留孝介氏が登壇。さらには、侍ジャパンを率いる栗山英樹監督がビデオメッセージで登場。開幕が近づくWBCに向け、同監督は意気込みを語った。
まず栗山監督は、過去2大会に比べ、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)、ダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)、鈴木誠也(シカゴ・カブス)など現役メジャーリーガーが参加できた今大会は大きなプラスだと強調し「勝ち切る」と語気を強める。
「3月9日の本番に向けて、本当は全部メジャーリーガーをうまく使えるようにしてあげたいんですけど、日本の野球にとって彼らが参加してくれるというのは、本当に意味がある。これからの野球にとっても、大きな意味もあると思います。その大きな意味を皆さんの前で見せるためには勝ち切らないと伝わらない。とにかく勝ち切れるようにしたい」
参加したメジャーリーガーのなかでも、栗山監督を最も感動させたのは、吉田正尚(ボストン・レッドソックス)だと明かす。29歳の強打者は、昨年12月オリックスからポスティングシステムを利用してレッドソックスと5年総額9000万ドル(約119億円)で契約した。
栗山監督は、メジャー1年目の吉田が環境も変わり調整に苦しむと思い「(メジャーの)オープン戦に全部出る方がいいに決まっている」と代表辞退も覚悟していたそうだが、本人と話を重ねていくと「(吉田が)『WBCは僕の夢なんです』と言ってくれた。その思いというのは、日本の野球のことを、自分のことだけでなく考えてくれている。すごい感動した」と、吉田の心意気に胸が打たれたという。
注目の代表メンバー30人については、どんな顔ぶれになるのか。期限が迫るなか「あと細かいところのチームのバランスなので、誰が選ばれても、皆さんの驚くようなことはないと思う」と語り、メンバー選考は最終局面まで来ていると話す。
「どういう組織の形が一番勝ちやすいか、細かいところをしっかりギリギリまで考えて発表します。勝ち切った人たちも本当に必死になってやった。そういう先輩方に"頑張りました"と思ってもらえるようにしっかり頑張ります」
6年ぶりに開催されるWBCで、侍ジャパンは一体どんな戦いを見せるのか。栗山監督は「久々にあれだけ(一流)の選手たちが集まった大会になったので、野球人としては嬉しくてしょうがない。だからこそ、勝ちにいきたいと思います」と力強く締めた。
2009年以来、遠ざかっている"世界一"奪還へ――。侍の出陣は、もうまもなくだ。
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
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