専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
プロ野球

高橋奎二&中村悠平の“侍バッテリー”がWBC球を試運転。”滑りやすい球”に悪戦苦闘も女房役は消極姿勢を指摘「もっと腕を振れ」

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2023.02.03

WBC日本代表の高橋(左)と中村(右)。ブルペンで侍バッテリーが実現した。写真:滝川敏之

WBC日本代表の高橋(左)と中村(右)。ブルペンで侍バッテリーが実現した。写真:滝川敏之

 世界一奪還へ、侍たちが準備を進めている。

 野球の日本代表、侍ジャパンのメンバーに選出されたヤクルトの高橋奎二が、初日に続き、キャンプ3日目もブルペン入りした。キャッチャーには同じく侍ジャパンに選出された中村悠平が座り、“侍バッテリー”がブルペンを盛り上げた。

 この日の髙橋はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で使用されるボールに悪戦苦闘。ボールをこねる場面が度々見られ、コントロールに苦しんだ。

 本人は「新球の方が滑りやすい。乾燥していたり、ボールによって滑ったり。今日は苦戦したんですけど、それは大会中でもあることなので。修正して、ブルペンに入りながら(解決策を)見つけてやっています」とWBC本番に向け、試行錯誤は続くようだ。

 ブルペンでは45球を投げ、ストレートを中心にスライダー、チェンジアップ、カーブを投げると、去年手応えを掴んだカットボールも何球か試した。高橋は「(今季は)カットボールを有効に使いたいと考えています。今キャンプで、しっかり強化していきたい」と話す。

 カットボール強化の意図について25歳は「球数も減るし、カウントも取りやすくなるので、磨いていきたい。右バッターにゴロを打たすとか、その辺りも大事になってくる」と新たな武器習得に意気込みを語る。
 
 ピッチングが終わると、高橋は中村と5分弱ほど話し込んだ。ボールを受けた中村は去年8勝を挙げた左腕の豪快なボールが、この日は足らないと感じたらしく「自分本来のピッチングで投げていなかったし、コントロールを意識しすぎ」と明かし、「もっと腕を振って、自分の良さを出した方がいい」と注文したという。

 恋女房から手厳しい檄を受け止めた25歳は、今季の目標について「個人では二桁勝利、規定投球回数、奪三振王を目指してやっていきたい。チームとしてはリーグ3連覇が懸かっているので、それに貢献し、日本一奪還を目指してやっていきたい」と去年以上のレベルアップを誓った。

 侍ジャパンでの世界一奪還、そしてリーグ3連覇へ――。去年大きく飛躍した左腕から、今季も目が離せない。

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

【関連記事】「もっと目立って」ヤクルト高津監督がドラ1吉村貢司郎に注文!伸びのあるストレートには「練習を重ねればもっとできる」と称賛

【関連記事】【キャンプ展望:ヤクルト】新助っ人ケラはマクガフの穴を埋められるか。リーグ3連覇のカギを握る新戦力の台頭<SLUGGER>

【関連記事】大谷翔平、村上宗隆、鈴木誠也のベスト打順はこれだ! 吉田正尚とヌートバー、そして下位打線の最適解は?【WBC侍Jスタメン予想】

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号