球春の訪れとともに、日本野球界が誇る“怪物”に熱視線が注がれている。千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希だ。
【動画】米記者が脱帽！ スターの太鼓判を押された佐々木朗希のブルペン投球をチェック

　現在、沖縄県の石垣島での春季キャンプに臨んでいる剛腕は、2日目に初のブルペン入りをし、スライダーとフォークを交えて49球をテスト。さらに２日後には63球を投げ込んだ。いずれも今年３月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック（WBC）で使用される公式球を使用しており、自身初の国際舞台での登板に向け、順調な仕上がりを見せている。

　昨季に世界新記録となる13者連続三振を含む史上16人目の完全試合を達成するなど、「令和の怪物」フィーバーを巻き起こした佐々木。2019年のプロ入り以来の課題でもある体力面の強化を目指している21歳は、まだまだ発展途上と言えそうだ。
  　WBCの日本代表にも選出され、ついに国際的な舞台でベールを脱ぐ佐々木には、米メディアや識者も興味津々だ。米放送局『FOX Sports』のアナリストで、大の「大谷マニア」として知られるベン・バーランダー氏は自身のツイッターを更新。ブルペンで投げ込む佐々木の動画を公開したうえで「ロウキ・ササキの名を知るべき」と指摘し、「WBCで日本代表の一員として登板する彼は、絶対的なスターになる」と太鼓判を押した。

　また、米野球専門サイト『Fan Graphs』は、独自に厳選した国際トッププロスペクトランキングの４位に佐々木を選出し、「普通のトップクラスとは違う」と断言。さらに「スライダーに安定感が出れば、彼はメジャーリーグで圧倒的な存在感を放つだろう」と課題を提示しながらも「体力面を不安視する幹部やスカウトはいるようだが、彼はすでに怪物的な投球術を持ち、21歳にしてNPBで最高の投手の一人である」と絶賛した。

　シーズンの幕開けを前にして海外から注目を集める佐々木。はたして、世界の猛者たちを相手に稀代の剛腕がどのようなピッチングを見せつけるのか。「だいぶ出来上がっている」と期待を寄せる栗山英樹監督による起用法を含めて注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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