現地時間２月９日、ダルビッシュ有がサンディエゴ・パドレスと６年１億800万ドル（約142億1000万円）で延長契約にサインしたという、ビッグニュースが飛び込んできた。

　現在36歳のダルビッシュは、これで42歳となる2028年まで同球団でプレーすることになった。30代後半のベテラン投手に、これほどの長期契約が締結されるのは、いささか異例とも言える。だが、サンディエゴのエースが契約延長を決断した理由の一つに、地元ファンの存在が大きかったと語っている。

　現地11日、ダルビッシュはサンディエゴのローカルラジオ局『97.3 The Fan』に出演。彼は地元ファンの後押しが延長契約にサインした大きな理由であることを繰り返し語っている。

　ダルビッシュは「誰しもがここにいたいと思う。オフシーズンになっても、たくさん声をかけてくれる。本当に（ファンには）感謝している」と現在の環境に大変満足し、サンディエゴのファンの存在がなければ契約に判を押すことはなかったかもしれないと振り返っている。
  　36歳の右腕は昨シーズン16勝8敗、防御率3.10、197奪三振、194.2イニングを投げ、メジャー１年目以来の自己最多タイとなる勝利数を挙げた。さらに、30先発で25QS（6イニング以上を投げ、自責点３以内）と、先発投手として試合を組み立てられる安定感抜群の投球術が光り、プレーオフではチームの24年ぶりリーグ優勝決定シリーズ進出に貢献した。

　米老舗スポーツ誌『Sports Illustrated』のリカルド・サンドバル記者は、ダルビッシュの契約延長はパドレスにとって絶好の機会だと指摘し、今季もパドレス先発陣のローテーションの柱として活躍することを見込んでいる。

「ダルビッシュはプロとしてより良いシーズンの一つを終えている。この結果、パドレスのローテーションは今シーズンに向けて絶好の位置にあり、メジャーリーグで最高のローテーションのひとつになるであろう」

　８月で37歳となるベテラン右腕は、今季でメジャー11年目を迎える。はたして、今季はどんな成績を残すのか。熟練されたピッチングに大いに期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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