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「ゴーストだから見なかった」メッツ同僚らもお手上げ!?千賀滉大の“お化けフォーク”にNY紙も驚愕「"幽霊投球 "の伝説が広がる」

THE DIGEST編集部

2023.02.20

千賀が投じたフォークにメッツの強打者は次々と三振を喫し、切れ味に絶賛の声があがった。写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

千賀が投じたフォークにメッツの強打者は次々と三振を喫し、切れ味に絶賛の声があがった。写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 日本人右腕の代名詞“お化けフォーク”に、ホームラン王が目を丸くした。

 今季より、ソフトバンクから海外フリーエージェント権を行使してニューヨーク・メッツと5年総額7500万ドル(約96億円)の契約を交わした千賀滉大が、現地2月19日に実戦形式で初登板した。

 2019年の本塁打王で昨季の打点王ピート・アロンソら主軸打者と対峙した千賀は3奪三振を奪う上々のピッチングを披露し、首脳陣から早くも信頼を得たようだ。

 MLB公式サイト『MLB.com』によると、千賀が投じた代名詞である“お化けフォーク”をアロンソは「幽霊のように見えて、ボールが見えない」と驚愕。他選手もバットが次々と空を切る展開に「センガは多くの選手を空振りさせるんだ」とアロンソはお手上げのコメントを残している。

 昨季のナショナル・リーグ首位打者ジェフ・マクニールも千賀のフォークについて「今まで見たこともないような形だ」との感想を漏らすと、2年連続シルバースラッガー賞を獲得しているフランシスコ・リンドーアは記者から「ゴーストフォークを見たか?」と尋ねられると、「いや、ゴーストボールだから見なかったよ」とジョークを飛ばした。
 
 米紙『New York Post』の敏腕記者であるジョン・ヘイマン氏も千賀の“お化けフォーク”に注目。現地19日に配信した記事では「"幽霊ピッチング "の伝説が広がる」と今季の最注目投手だと断言している。

 同記者は「スター選手がひしめくメッツキャンプの中でも、最も注目されている男であるコウダイ・センガの活躍は見物であった」としたうえで、初の実戦形式の練習で投げた千賀について「この日、センガはメッツの強打者たちの前で、3人のスター選手たちに対して素晴らしい投球を披露し終えると、ジェレミー・ヘフナー投手コーチからグータッチを受け、アロンソとフランシスコ・リンドーアから素敵な拍手を受けた」と記している。

 同紙によると、メッツの主砲アロンソは千賀への信頼と、実際に公式戦で対決する必要がないことへの安堵感から「センガの投げる球はキレが良くて、とてもいい感じだった。彼が味方になってくれて嬉しいよ」と本音を漏らしたという。

 チームメイトたちから喝采が上がる千賀のフォーク。シーズン開幕前とはいえ、その切れ味はメジャーの一線級相手でも、確かに通用することが証明されているようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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