プロ野球のキャンプも後半に差し掛かり、実戦形式の練習や練習試合の話題も多い時期となってきた。そのなかでも注目度が高いのは、やはりドラフト1位ルーキーである。昨年は大勢(巨人)が一躍スターダムへと駆け上がったが、逆に2年目以降が勝負となる選手も少なくない。
そこで今年のドラフト1位ルーキー12人について、それぞれ1年目の目安となる数字はどの程度かを、アマチュア時代のプレーぶりから考えてみたいと思う。今回はパ・リーグの6球団の新人たちを見る。
―――◆―――◆―――
<オリックス>
●曽谷龍平(投手/白鴎大)
目指すべき目標=先発なら一軍で3勝。リリーフなら一軍で30試合登板
150キロ前後のストレートが魅力の大学ナンバーワンを誇った左腕だ。左投手らしいボールの角度があり、打者の手元で鋭く変化するスライダーも大きな魅力でもある。ただ、大学時代はあえて球種を絞って投げていたため、長いイニングとなるとまだ不安が残る。
同じ左投手でも同僚となる田嶋大樹と比べると高いレベルでの経験も少なく、先発であればローテーションの谷間に登板して3勝程度というのが妥当だろう。ただチーム事情から今年はリリーフで起用ということになれば、一軍でも十分結果を残す可能性はありそうだ。
<ソフトバンク>
●イヒネ・イツア(内野手/誉高)
目指すべき目標=二軍、三軍、四軍合わせて50試合、200打席
高校では甲子園、東海大会など大きな大会の出場はないものの、ポテンシャルの高さが評価されて1位指名を勝ち取った。抜群の運動能力と最終学年で見せた急激な成長ぶりは魅力だが、攻守ともにまだまだ粗削りな感は否めない。そのため一軍で戦力になるまでには、かなりの時間が必要だろう。
育成選手を多く抱えるチーム事情もあるが、まずはしっかり体力をつけて、1年を通じて試合に出続けるのが目標となる。三軍、四軍は独立リーグやアマチュアチームとの対戦がメインとなるだけに、そこでしっかり経験を積んで、来年以降の二軍定着の足掛かりとしたい。
<西武>
●蛭間拓哉(外野手/早稲田大)
目指すべき目標=一軍で50安打、5本塁打
即戦力として期待がかかる東京六大学を代表する強打の外野手。森下翔太(阪神1位)と比べると打撃の安定感と脚力は明らかに上で、早々に西武が1位指名を公言したのも頷けるポテンシャルを秘めている。
また外野手のレギュラーが固定されていないチーム事情を考えても、ある程度は我慢して起用される可能性も高い。ポジションは異なるが、同じ早稲田大から1位でプロ入りした中村奨吾(ロッテ)が1年目に一軍で62安打、5本塁打をマークしており、蛭間もこれに近い数字を残してくれることを期待したい。
そこで今年のドラフト1位ルーキー12人について、それぞれ1年目の目安となる数字はどの程度かを、アマチュア時代のプレーぶりから考えてみたいと思う。今回はパ・リーグの6球団の新人たちを見る。
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<オリックス>
●曽谷龍平(投手/白鴎大)
目指すべき目標=先発なら一軍で3勝。リリーフなら一軍で30試合登板
150キロ前後のストレートが魅力の大学ナンバーワンを誇った左腕だ。左投手らしいボールの角度があり、打者の手元で鋭く変化するスライダーも大きな魅力でもある。ただ、大学時代はあえて球種を絞って投げていたため、長いイニングとなるとまだ不安が残る。
同じ左投手でも同僚となる田嶋大樹と比べると高いレベルでの経験も少なく、先発であればローテーションの谷間に登板して3勝程度というのが妥当だろう。ただチーム事情から今年はリリーフで起用ということになれば、一軍でも十分結果を残す可能性はありそうだ。
<ソフトバンク>
●イヒネ・イツア(内野手/誉高)
目指すべき目標=二軍、三軍、四軍合わせて50試合、200打席
高校では甲子園、東海大会など大きな大会の出場はないものの、ポテンシャルの高さが評価されて1位指名を勝ち取った。抜群の運動能力と最終学年で見せた急激な成長ぶりは魅力だが、攻守ともにまだまだ粗削りな感は否めない。そのため一軍で戦力になるまでには、かなりの時間が必要だろう。
育成選手を多く抱えるチーム事情もあるが、まずはしっかり体力をつけて、1年を通じて試合に出続けるのが目標となる。三軍、四軍は独立リーグやアマチュアチームとの対戦がメインとなるだけに、そこでしっかり経験を積んで、来年以降の二軍定着の足掛かりとしたい。
<西武>
●蛭間拓哉(外野手/早稲田大)
目指すべき目標=一軍で50安打、5本塁打
即戦力として期待がかかる東京六大学を代表する強打の外野手。森下翔太(阪神1位)と比べると打撃の安定感と脚力は明らかに上で、早々に西武が1位指名を公言したのも頷けるポテンシャルを秘めている。
また外野手のレギュラーが固定されていないチーム事情を考えても、ある程度は我慢して起用される可能性も高い。ポジションは異なるが、同じ早稲田大から1位でプロ入りした中村奨吾(ロッテ)が1年目に一軍で62安打、5本塁打をマークしており、蛭間もこれに近い数字を残してくれることを期待したい。
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