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プロ野球

【どこよりも早い2023ドラフト候補ランキング│11~20位】大商大の左右二枚看板、東京六大学屈指の強打者と大学生に好素材<SLUGGER>

西尾典文

2023.01.03

高校時代から注目されていた上田(左)、大学入学後に急成長した高(右)。大商大の二枚看板の歩みは対照的だ。写真:THE DIGEST写真部

高校時代から注目されていた上田(左)、大学入学後に急成長した高(右)。大商大の二枚看板の歩みは対照的だ。写真:THE DIGEST写真部

 2022年のドラフト会議が終わってまだ2ヵ月余り。だが、プロ野球12球団のスカウトたちはすでに23年のドラフトに照準を定めている。年間400試合以上もアマチュア野球を取材するスポーツライターの西尾典文氏が、現時点での23年ドラフト候補ランキングを選定した。まずは31~50位を紹介しよう。

▼20位:滝田一希[投手・星槎道都大]
(たきた・かずき/左投左打/寿都高)
将来像:能見篤史(元阪神など)
 北海道の大学球界で注目を集めている最速151キロサウスポー。高校時代は部員も少ないチームで実績もなかったが、大学で大きく成長し、昨年は大学日本代表候補に選ばれるまでになった。途中から動きが速くなる独特のフォームだが、鋭い腕の振りは一級品で、ストレートはコンスタントに145キロを超える。腕を振って投げられるチェンジアップもブレーキ抜群で必殺のボールだ。秋はあと一歩で神宮大会出場を逃しただけに、今年は全国の舞台でもその投球を見せてもらいたい。
タイプ診断:#無名校出身 #赤丸急上昇

▼19位:下村海翔[投手・青山学院大]
(しもむら・かいと/右投右打)
将来像:山岡泰輔(オリックス)
 好投手が揃う青山学院大でも下級生から主戦を任せられている本格派右腕。2年時は故障に苦しんだが、その期間のフィジカル面の強化が奏功してか、ストレートは150キロを超えるまでにスピードアップした。上背はないものの、フォームの躍動感は抜群で、ホップするような球筋が魅力。スライダー、カットボール、フォークなど変化球も多彩だ。昨年は故障明けということでまだ復調途上に見えたが、最終学年はさらにスケールアップした投球を見せてもらいたい。
タイプ診断:#バネ◎ #器用
 
▼18位:富士隼斗[投手・平成国際大]
(ふじ・はやと/右投右打/大宮東高)
将来像:津田恒実(元広島)
 関甲新リーグに現れた快速右腕。高校時代は公式戦の登板はなかったが、大学で飛躍的な成長を遂げ、昨年秋はノーヒット・ノーランも達成した。リーグ戦後に行われた大学日本代表候補合宿でも参加した全投手の中で最速となる155キロをマーク。ただ速いだけでなく、打者の手元での勢いも素晴らしいものがあり、1イニングならストレートだけで抑え込める威力がある。変化球の制球には課題が残るが、ストレートはアマチュア全体でも一、二を争う存在と言えるだろう。
タイプ診断:#ノーヒッター #赤丸急上昇

▼17位:明瀬諒介[一塁手・鹿児島城西高]
(みょうせ・りょうすけ/右投右打)
将来像:中田翔(巨人)
 九州でにわかに注目を集めている右のスラッガー。1年秋から中軸を任されると、九州大会でも特大の一発を放ち観客を驚かせた。堂々とした体格とパワーは高校生とは思えないものがあり、スラッガーらしい打球の角度があるのも魅力。昨年秋も県大会の準決勝でまさかの大逆転負けを喫したが、初戦から準々決勝まで3試合連続でホームランを放っている。投手兼任ということでファーストを守っているが、三塁や外野など他のポジションでの強肩を生かしたプレーも期待したい。
タイプ診断:#右の大砲 #投手兼任

▼16位:坂井陽翔[投手・滝川二高]
(さかい・はると/右投右打)
将来像:森下暢仁(広島)
 関西の右投手ではナンバーワンの呼び声高い大型右腕。いかにも投手らしい体つきで、長いリーチを上手く使ってスムーズに上から腕を振ることができる。秋は惜しくも準決勝で報徳学園に敗れて近畿大会出場を逃したものの、最速148キロをマークするなど成長ぶりを見せた。まだ体つきは細いが、それも逆に将来性を感じさせる。4番を任されている打撃も非凡だ。
タイプ診断:#将来性◎ #本格派右腕
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