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今春初のライブBP登板のダルビッシュ有から村上宗隆が圧巻バックスクリーン弾! 会場どよめく会心打で“マルチ”も【WBC】

THE DIGEST編集部

2023.02.21

この春初の実戦打撃に登板したダルビッシュから、村上が圧巻の一発を放った。写真:梅月智史

この春初の実戦打撃に登板したダルビッシュから、村上が圧巻の一発を放った。写真:梅月智史

 注目された対決は、期待の主砲に軍配が上がった。

 2月21日、宮崎で行なわれているワールド・ベースボール・クラシックに向けた日本代表合宿に参加中のダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)が、実戦形式で打者と対戦するライブBPに今春初登板。村上宗隆(ヤクルト)、大城卓三(巨人)、近藤健介(日ハム)、岡本和真(巨人)、牧秀悟(DeNA)と対戦した。
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 1人20球という限定投球ながら、ダルビッシュは状態を確かめるようにしっかりと“強打者”たちに向き合った。前日には栗山英樹監督が「皆、打ちたがっているのでうまく調整します。1回では終わらないと思う」と、打者からの立候補者が殺到したと明かしていた注目の対戦で、先頭打者として打席に入ったのは、昨季のセ・リーグ三冠王である村上宗隆(ヤクルト)だった。

 両雄の対戦に球場全体がざわつくなかで、いつも通りにクレバーに振る舞ったダルビッシュ。対する村上は、初球こそ豪快に空振りしたものの、1-2から3球目、真ん中高めの真っすぐ系のボールをバックスクリーンに運んだ。

 その後、大城、近藤、岡本、牧とNPBでも指折りの巧打者を翻弄したダルビッシュ。そして村上に再度要求して迎えた2度目の対決では、再びヒットを許した。今度は巧みにレフト前に弾き返された。

 この日、ダルビッシュが許したヒット性の当たりは3本。そのうち2本が村上で、メジャースカウトも注目するポテンシャルをしっかりと発揮したと言えそうだ。

 もっとも、それ以外の場面では各打者が手が出ずに思わず、頭上を見上げる場面もあり、流石の投球を見せたダルビッシュ。19日のブルペン投球後には厚澤和幸ブルペンコーチが「普通の右上手投げの投手じゃない数値のボールを彼は投げているんで、こりゃバッターは厄介だろうなと思います」と語っていたが、この日のピッチングはまさにその言葉通りだと言える。36歳のベテランは、ここからさらにコンディションを高めていく。

取材・文●羽澄凜太郎

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