5年ぶりに開催される第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。史上最多3度目の世界制覇を目指す日本代表には、大谷翔平(エンジェルス)やダルビッシュ有(パドレス)、鈴木誠也(カブス)らメジャーリーガー5人の参戦が決定。優勝への機運は過去にないほど高まっている。
海外メディアにおける下馬評も高い今大会の侍ジャパン。そのなかにあってNPBで存在を誇示する若手選手たちには、“野球の本場”アメリカからも熱視線を注がれている。
目下、宮崎で開催されている春季キャンプには、鵜の目鷹の目のメジャー球界からロサンゼルス・ドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長ら首脳陣が視察。投手で言えば、佐々木朗希(ロッテ)や山本由伸(オリックス)、高橋宏斗(中日)、打者では村上宗隆(ヤクルト)を念入りにチェック。帰国の途につく際には、「彼らはどの選手も凄い才能の持ち主だと実感できた。他のチームと比べてもナンバーワンではないか」と舌を巻いた。
過去にもWBCで国際的な評価を高め、メジャーへステップアップを果たした選手は少なくない。2017年に開催された前回大会では、27人中7人が後に“世界最高峰”の舞台へと移籍を果たしている。今オフでは千賀滉大(ソフトバンク→メッツ)、藤浪晋太郎(阪神→アスレティックス)が新たに加わった。
「メジャーリーガーの卵」とでも言えるだろうか。そんな特大の可能性を秘める若き日本人選手の持つ才覚は、アメリカで実働11年を数えるダルビッシュも認めるところだ。21日のライブBPにおいて村上から2シームをバックスクリーンにまで運ばれた後に、36歳のベテラン右腕は、こう絶賛している。
「いずれメジャーとかに行く可能性もある。日本の選手の評価を変えられるような選手だと思う」
練習中にダルビッシュから指南を受け、「本当に参考になる」と漏らす若手選手たちは少なくない。そんな彼らを将来的にメジャーへ流出させるのは、人気面を思えば、マイナス要素もあるが、“野球の本場”で活躍を遂げれば、それだけで日本球界のレベルの高さを世界に再認識させられるはずである。合宿の取材中に「楽しみにする野球っていいなと思いました」と語った栗山英樹監督の言葉がそう思わせた。
「若い選手たちのなかには、この大会を通して世界プレーヤーとなる階段を登り始める可能性がある。それをこっちは信じてやっている」
侍ジャパンが世界一の称号を掴めるのかどうか。それとともに、今大会は世界的なブレイクスルーを遂げる若武者の登場に期待せずにいられない。
取材・文●羽澄凜太郎
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過去にもWBCで国際的な評価を高め、メジャーへステップアップを果たした選手は少なくない。2017年に開催された前回大会では、27人中7人が後に“世界最高峰”の舞台へと移籍を果たしている。今オフでは千賀滉大(ソフトバンク→メッツ)、藤浪晋太郎(阪神→アスレティックス)が新たに加わった。
「メジャーリーガーの卵」とでも言えるだろうか。そんな特大の可能性を秘める若き日本人選手の持つ才覚は、アメリカで実働11年を数えるダルビッシュも認めるところだ。21日のライブBPにおいて村上から2シームをバックスクリーンにまで運ばれた後に、36歳のベテラン右腕は、こう絶賛している。
「いずれメジャーとかに行く可能性もある。日本の選手の評価を変えられるような選手だと思う」
練習中にダルビッシュから指南を受け、「本当に参考になる」と漏らす若手選手たちは少なくない。そんな彼らを将来的にメジャーへ流出させるのは、人気面を思えば、マイナス要素もあるが、“野球の本場”で活躍を遂げれば、それだけで日本球界のレベルの高さを世界に再認識させられるはずである。合宿の取材中に「楽しみにする野球っていいなと思いました」と語った栗山英樹監督の言葉がそう思わせた。
「若い選手たちのなかには、この大会を通して世界プレーヤーとなる階段を登り始める可能性がある。それをこっちは信じてやっている」
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