専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
MLB

侍Jが生んだ“熱狂”に世界も驚嘆! 柵破損のサイン会に韓国紙は「日本での関心の高さが窺える」と皮肉交じりに言及

THE DIGEST編集部

2023.02.23

ダルビッシュのサインをもらおうと人だかりが。セキュリティースタッフたちが注意を促しているが、騒動は落ち着く気配がない。写真:梅月智史

ダルビッシュのサインをもらおうと人だかりが。セキュリティースタッフたちが注意を促しているが、騒動は落ち着く気配がない。写真:梅月智史

 3月8日(日本ラウンドは9日)に開幕するワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向け、現在宮崎で合宿を行っている侍ジャパン。日本球界を代表する精鋭たちの一挙手一投足には、熱心なファンが連日のように追い続けている。

 スタンドは見渡す限りの人だかりである。21日の練習では平日にもかかわらず1万8000人を集客。地上波のニュース番組でも取り上げられる盛況ぶりは、WBCに対する注目度の高さを如実に物語る。

 そうしたなかで、少々問題視されているのが、サイン会で熱狂したファンの行動だ。

 21日には帰路に就く直前のダルビッシュ有(パドレス)がサインをしようとファンの下に歩み寄ると、「キャー!」「ダルビッシュさーん! くださーい!」と人が密集。あまりの圧力にプラスチック製の柵が耐えきれずに破損。子どもが押し出される事態となった。

 また、22日には、栗山英樹監督が球場に入る際に押し寄せたファンにサインをしようとするも、柵が再び崩壊。スタッフに制止され、即席のサイン会を取りやめるまでに至った。
 
 球界の大スターに一喜一憂するのは仕方がない。だが、ともすれば“カオス”とも言える熱狂ぶりには、海の向こう側からも驚きの声が上がっている。韓国紙『朝鮮日報』は「日本代表には毎日2万人近い人が集まり、安全のために用意された柵も意味をなさない」とし、こう記している。

「ダルビッシュら人気選手はファンからのサインを求めに気軽に応じた。しかし、あまりに人だかりが多く、どれだけケアをしていても事故が起きやすくなっていた。そして、押し合いへし合いをしているうちに、前の方のファンが押されるという危険な状況になった」

 そして同メディアは「怪我人こそ出なかったこの騒動は、ある意味で、今の代表チームに対する日本国内の関心の高さが窺える」と皮肉交じりに締めた。

 選手間でも「これだけの人が集まるのは凄いですね」という声が上がっているという宮崎合宿。チームの意向で連日のように続いてきたサイン会を今後もやっていくためにも、ファンの落ち着いた行動が求められそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】「事実上阻止した」危機感を募らせる韓国メディアが日本のWBCチケット販売にチクリ「韓日戦で不利になる」

【関連記事】「嫌だった」ダルビッシュ有が明かした宇田川会の舞台裏。訴えた、“選手の重圧”「一人が背負うには大きすぎる」

【関連記事】ヌートバー選出への“懐疑論”に覚える違和感。筒香嘉智とも比較された「攻守の貢献度」はMLBでも指折りなのに

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号